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エピソード2 友達

 東京都立時空丘学園、通称『丘園』の高等部、芸術科に入学したインはひとりぼっちのまま席にずーっと座っていた。丘園制服は男女共同ブレザーで色はキャメル色である。男子はチェック柄のスボン、女子はチェック柄の長いスカートとスボンであり、男女共同ネクタイであり、色はれんじ色である。文武両道の女の子に見えるけど、彼女は生まれつき体が弱く。高校生になっても体が弱い。インは両親を早めに亡くしてから小学二年生まで親戚の人に見守られながら毎日入院していた。インが丘園に受験するようになったのは、十三歳になった時、おじであるおじの流から「イン。おじさんたち、来年、東京に引っ越さなければならないの。だからインは東京の有名な高校。東京都立時空丘学園高等部芸術科。インは音楽の勉強がしたいよね。芸術の科目は音楽、美術、工芸、コンピューター。後は文芸を含めた五科目。偏差値は40。インは小学生の頃から猛勉強していた。インの頭脳は東大王。だから大丈夫。自分の心を信じて最高の青春を作れ。」と言われ、インは自分を信じて高校受験に挑んだ。

 入学から三週間後にインが席替えをした時、隣の女の子が話しかけて来た。

「ねぇ、もしかして、あなた、地下アイドルのアイミ・イン?」

「え、う、うん。」

「私、あなたの大ファンであるネオ・マスカー、ネオって呼んでね。」

インの隣の席である女の子は、ネオ・マスカー。ネオは緑色の髪が特徴であり、副業が有名な歌姫である。

 放課後、インはネオと一緒に下校することになった。下校中にふたりは浅草のカフェに行った。

カフェで甘いスイーツを食べていると銀髪の男子高校生がふたりの座っているテーブルに近づいて来た。

「あれ?もしかして、連翔くん?」

「もしかして、ネオ?久しぶりじゃん!」

連翔はネオに興奮しながら席に座った。

「ネオ、もしかしてお前、少しエロくなった?」

「連翔、ちょっと、ちょっ、エッチ、イ、イヤーン、エッチ、・・・イヤーン、エッチ。」

ネオのエロい姿を見ていたインは連翔に話しかけた。

「あの~連翔くん、ここカフェだから、ネオちゃんのエロ、自分の家でやってくれないかな。」

インが連翔に話しかけていると、連翔の鞄から白狐のロボットが出てきた。

「そうだよね、イン、ふたりのエロは連翔の家でやろうね、そういえば、自己紹介を忘れていたわ。僕の名前はテイル。君の名前は?」

「私、アイミ・イン、インと呼んでね、よろしくね、テイルさん、連翔くん。」

「そうか、じゃあ、行こうか、俺ん家に、イン、俺の名前は美樹連翔、連翔と呼んでな、イン。」

彼女らはそれぞれ自己紹介をして連翔の家に行った。

 浅草のカフェで会計をしたイン達が連翔の家に行くと、そこはガレージだった。

「ここって、あなたの家なの?普通玄関じゃないの。」

ネオはガレージのすぐ隣にあった玄関を指して連翔に質問した。

「ちげーよ、ネオ、この家はガレージと合体してるけど、俺、この家嫌い、マジ嫌い、あいついるし。」

連翔はネオの質問に即答した。連翔は自力でシャッターを開けて入った。インとネオ、テイルもガレージに入り、連翔はすぐに自動で閉めた。

「俺ん家、何もねぇからな、ゆっくりしてろよ、じゃあ、ネオ、カフェの続きしようか。」

連翔とネオがカフェの続きをしている間に外からホルンの吹く音がした。

〈珍しいなぁ、この住宅街にホルンの音がするなんてな。〉

インは三月の東京タワーを思い出した。

〈もしかして、東京タワーに現れたあの人と似た変質者かな。〉

インが思い出している間にホルンの吹く音が大きくなった。連翔とネオがキスをしようとした瞬間、シャッターが板チョコを割るように壊れた。

シャッターが壊れた時、ホルンを持った男子中学生が目の前にいた。

インは恐怖を思わず感じてしまった。ふたりはキスをしているかのように倒れていた。

男子中学生がホルンを吹き始めた瞬間、雷が黄金に光った。あまりにも光ったのでインその光を見て急に倒れてしまった。

「やはりここにも死神か。」

光が消えていく中に黒い服の男が出て来た。

「今回の死神はホルンの死神か、じゃあ凍死させようか、青い無限旋律吹雪。」

叶影は右手のひらを死神に向けた。すると激しい吹雪が死神の方へ行き、死神は避けられないまま凍ってすぐにバラバラに砕けて死んだ。叶影が前を見ると三人が倒れていたり、テイルがOFFの状態になっていた。

「あら、こんな所にイン倒れている。で、目の前にいる緑髪の少女は、確かスバコキラーに殺された歌姫のネオかな。まぁ、二人ともかわいそうに。でも、美樹連翔は男だから大丈夫だし、しかも、家も連翔のだし、まぁいっか、さぁ、時を止めてふたりを家に送らないとな・・・・・・・時止・・・・」

時が止まり、叶影は素早くインとネオを二人ずつお姫様抱っこをして家に送った。

 インが目を覚ますと、自宅のベッドにいた。

「あれ?ここって、私の家?どうして、確か、連翔のガレージにいたはずなのに。」

インは幻覚が起きたかのように眠った。

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