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Part.2.11 薬草採取その2

昨日、ミリートの別れ際に、朝食を一緒に取ろうと約束していた。例の粥屋である。

粥屋にと着くと既にミリーはテーブルに座って待っていた。私達が卵粥を注文するのを見ると「同じのください。」を言った。ミリーにも卵粥が好評のようで明日から朝はここに集合することに決めた。今日はきちんとパンを6個買って、そして例の如く残りのウィザードがいないかギルドに寄ってみたが、いなかった。受付嬢が言うにはウィザードは大変な努力が必要でかつ危険なクエストに出ることも多く、絶対数が少ないとのことだ。気長に待つしか無い。


早速昨日の続きだ。衛兵は初日にみた衛兵だったので顔パス。衛兵は二交替のブラックなのだろうか?

ま、そんなことを考えてもカネにはならない、勝手知ったる道を突き進む。途中、スライムに2,3度遭遇したが敵では無かった。

大きな針葉樹に付くと無心に薬草を採取した。今日も背負子三個分採取できたが、もう残りはわずかになっていたので、次の薬草採取のクエストを紹介してもらおう。と考えていたとき、カサカサと茂みから音がした、突然そいつはミリー目掛けて噛みついてこようとした、瞬発力には自身がある。バックラーでその犬の横原を叩きつけた。犬はよろけて立ち上がり、今度はオレ目掛けて突進してきた。バックラーを構えたが回り込まれて腕に噛みつかれた。不幸中の幸いかバックラーを持った手を噛まれたので、片手剣を首元に差し入れ、絶命させた。

「大変!エミリー、ヒーリングをお願い」キャロルが叫ぶ。エミリーは近づいてきて祝詞を唱える。みるみる傷口が塞がって元通りになった。なんて便利な魔法だろう。

さっき、犬はエミリーに突進していた。もしエミリーが傷ついた場合、誰が治すのだろう?キャロルがヒーリングを使えるか早急に試した方が良さそうだ。明日は休みにして、ヒーリングのレクチャーをしてもらおう。オレも使えれば幅が広がる。

と、そこを立ち去ろうとしたときエミリーが言った「ウルフの両耳は500ニーナ。」「え?モンスター倒してもカネが貰えるの?」と聞くと、”コクン”と頷いた。

早速、家路につこう。やや早めにあるいて森をでて南門を見ると昨日の衛兵だ。背負子を三個背負った冒険者なんて忘れるワケが無い。「通っていいぞー。」

ギルドについて成果物を精算すると、確かに3,500ニーナだった。「俺達は2,200でいいから、ミリーは1,300受け取ってくれ・今日は助かった。ありがとう」と言うと、”コクン”が返ってきた。


「明日は休みで、ヒーリングの練習にあてたい。」とミリーにお願いすると、”コクン”と頷かれた。良かった。これでオレかキャロルが簡単なヒーリングでも身につけられたら、幸運ってもんだ。


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