基地外活動家
自衛隊の基地の面前で抗議活動を行っている方々がいますが、そういう人でも災害や不測の事態の時には救助するのが自衛隊です。
とある基地の前で、やはり自衛隊の撤廃を求めて抗議活動を行う団体がおりました。
「自衛隊は憲法違反」というのが彼らの常套句ですが、自衛隊が存在しなければ平和や平穏が守られないとは微塵も考えない思考停止の方々です。
その彼らを押し分けて基地に向かう女子高生がいました。
彼女は言います。「あんたら地元の人間か?」と。
基地外活動の団体は「私達は全国から集まった市民団体で云々」と答えると少女は「で、何しにきたんや?」と更に問います。
基地外活動の団体は「憲法違反である自衛隊賛美につながる云々」などと主張。
少女は怒鳴るように「私は神戸の人間や。はるばる電車に乗って何しにここまで来たかわかるか?」と問い掛けました。
基地外活動の団体は答えられません。
少女は言葉を重ねます。
「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。
寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのも、ここの部隊の人や。
私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。
あんたらにわかるか?
消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。でもここの人らは歩いて来てくれはったんや」
最後は涙混じりの声で告げた彼女に、周囲は水を打ったように静まり返りました。
基地外活動の団体は撤退し、基地の前は平穏を取り戻します。
彼女が門をくぐった時に守衛の自衛官は社交辞令の軽い敬礼ではなく、直立不動のまま敬礼したそうです。
この話はとある駐屯地の、交流行事での一幕と伝えられています。
神戸の地震の時、警察も消防も救助活動が満足にできない中、自衛隊は限られた装備で、瓦礫の下から次々と生存者を救出し、また救助が間に合わず息を引き取った方々を搬出しました。
あの時、自衛隊がいなかったら、助かるはずの命が失われていたでしょう。
国防とは常に不測の事態と、最悪の状況を想定して備えなければなりません。
基地外活動の団体も、自衛隊に好印象を持つ女子高生の登場を想定していれば、もっと違った展開になっていたでしょうね。