第4話.俺とでんぱちゃんの日常
少女はアンテナに手をかざすと、不思議な呪文のようなものを唱え始めた。
少女の手から青い光が溢れだす。
「なんなんだ…一体…?」
少女は目を閉じた。
「そいやー!!」
「わっ?!」
びっくりした…急に大きい声出すなよ……。
俺が荒れた呼吸を整えていると、少女はこちらを向いて自慢げに笑った。
「これでしゅーり完了、ですよ!よかったですね、アルジ!」
アンテナを見ると、さっきまでの無残な姿はどこにいったんだとい思うほどキレイに直されていた。
「まじかよ…」
いや、嬉しいけど!嬉しいんだけども!
何だ今の!?手ぇかざしただけでアンテナ直したぞ!?
えぇ…怖い。この子怖い…!
これでコイツが人間ではないということが証明されてしまった…!
そういや宇宙から来たとか言ってたしな…まさか本当だったとは。
俺の視線に気づいたのか、少女は少しはにかみ、微笑んだ。
「あらためてヨロシクですよ!でんぱちゃんのことは『でんぱちゃん』と呼んでください!アルジ!!」
これはもう…
今の状況を認めるしかなさそうだな。
だったら、俺も
「あぁ、こっちこそよろしくな!」
こうして、俺と不思議な少女、改め『でんぱちゃん』の日常が幕を開けた。
これから退屈することはきっと無いだろう。
どうも、竹神です。
なんか短いような気がする…
ちなみに、でんぱちゃんの一人称はそのまま、『でんぱちゃん』なんです。
『ちゃん』までが一人称なんです。
これからも引き続き頑張りますので、どうかよろしくお願いします!