第3話.けーやく完了!
「これからヨロシクです! でんぱちゃんのアルジ!!」
「…はい?」
よろしく…?
それはまさか、これから一緒に暮らすから…とか、そういう意味じゃないだろうな?
違うよな!違うって言ってくれ…!
違うって言え…!!
だがそんな俺の願いは、次に発せられた少女の言葉によって打ち砕かれた。
「先ほどアルジがでんぱちゃんに名前をつけてくれましたので、けーやく完了シタです!」
えぇ…けーやく……?
これはもう、後には退けない感じですかね…。やっちまった。
「このけーやくが続くのは、アルジがお亡くなりになるまで!すなわち、ずーっといっしょ、です!!」
えぇ…ずーっと……?
これからずっと、この頭のおかしい謎の少女と…いっしょだと…?
何かの冗談だろ?あぁそうかドッキリか。そうだな、そうに決まってる。
じゃなきゃ辛い。うぅぅぅぅ…
「む…」
俺が頭を抱えていると、少女は斜め上の方を向いた。
そこには、先端が曲がって無残な姿になったアンテナがあった。
「あれは、壊れてしまったのですか?」
少女はアンテナを指差して言った。
「あ、あぁ、そうだけど…」
「ナルホド、そうですか。カワイソウです…」
そう言うと少女は、壊れたアンテナに向かってその小さな手を伸ばした。
何をするんだ…?
竹神です。
書くことが思い付かない