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プロローグ
人は、終わった恋のことをいつまで覚えているものなんだろう。
アイスを食べながら帰った帰り道。
朝四時まで歌ったカラオケ。
甘ったるい香水の香り。
吐くまで飲み明かした居酒屋。
もう何年も前のことなのに、ふと思い出す瞬間がある。
別に後悔しているわけでもない。
思い出しながら今では、笑ってられる。
やり直したいなんてまあ、うん。無い。
でも、あの時きっと、自分の気持ちに背伸びしていなかったら、何か変わってたのかもとそんなことを考える事が、たまにあるだけで
例えば、誰かの結婚式とか。同窓会とか。
久しぶりに会う友達と笑って、懐かしい名前を聞いて、昔の時間が少しだけ体温を残して、少しだけ戻ってくるような日。そんな日に限って、思い出してしまう恋がある。




