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AionioS  作者: 無日
第四章:噛み合わない歯車

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第27話:沈黙の側

 西の空がゆっくりと群青に溶けはじめる頃、オーティスは中央区の石畳をまっすぐ踏みしめていた。


 通い慣れたはずの道で方向を見失うこともなく、夕陽を背に、ミレリスに聳え立つ宇宙エレベーターを目印にして一直線にホバーバイクを走らせ戻ってきたのだ。


 珍しく、迷う事がなかったのは稀にある幸運だ。

 ただし何事もなく、というわけではない。


 途中で荷車の車輪が溝にはまって立ち往生していた老人を手伝い、はぐれた子どもを肩車し母親の元まで送り届けた。

 その分だけ戻るのは遅れ、本部の巨大な外壁に夕陽が赤く差し込む頃合いになってしまった。


 オーダー機関の正面玄関は、磨き上げられたタイルに夕焼けの色を映している。


「結局、いつもこの時間になるな…」


 ここへ足を踏み入れると、自然と背筋が伸びる。

 任務を終えた者、これから出動する者、支援部の職員、事務官。

 さまざまな制服が行き交い、足音と紙をめくる音、端末の操作音が静かに重なっている。


 本来ならば、戻って真っ先にやるべきことは決まっている。

 今日の現場の報告書をまとめ、証拠品の番号を整理し、データを提出すること。

 それがオーダーとしての義務であり、習慣でもある。


 だが今日は、足がそちらへ向かなかった。

 視線が無意識に受付の方へ流れる。


 ——あいつは、まだいるだろうか。


 カウンターの向こうで帳簿をめくっていたマーサは、オーティスの姿に気づくと軽く顎を上げた。


「……聞くしかないか」


 ゴシップ好きで少し変わり者。

 穏やかな物腰で知られる彼女が、ある話題になると空気が変わることは知っていた。


「おかえり、オーティス。今日も遅いご帰宅ねぇ」


「な…!今日は迷ってない!……ところで、なんだが…マーサ、ロビンを見てないか?」


 その名が出た瞬間。

 

 優しげに細められていた目が見開き、紙をめくる指が止まった。

 それから、ため息にも似た息が落ちる。


「あぁ……あの“下”から来た子ね」


 声音は穏やかだが、言葉の端が冷える。


「中央区に配属なんて、どうかしてるわ。ただでさえ、Voidの大穴の管理を押し付けられてるって言うのに。あそこは犯罪の温床でしょう?オーダーの名に泥を塗るような真似は、勘弁してほしいものだわ」


「………」


 マーサが老眼鏡を鼻先にずらしながら書類をめくっていると、受付前の壁に掛けられた大型モニターから軽快なジングルが流れた。


 夕方の定時ニュースだ。


 人の出入りが落ち着くこの時間、彼女はだいたいゴシップかニュースを流しっぱなしにしている。

 彼女はリモコンを手探りで掴み、音量を少しだけ上げた。


 画面が切り替わり、アナウンサーの落ち着いた声がロビーに広がった。


≪二週間前、四境街(しきょうがい)で発生した暴走事件について新たな情報です≫


≪中央区本部所属オーダーにより身柄を拘束され、聖譜会へ連行されていた通称“トカゲ男”について、Void出身であったことが本日正式に発表されました≫


 映像には、路地と、屋上のモザイクつきの惨状が一瞬映る。


 オーティスの視線が自然とそちらへ向いた。


≪当該人物は事前にミレリスへ潜入しており、任命式を混乱させる意図があった可能性も浮上しています。聖譜会は“計画性の高い犯行”とみて調査を続けています≫


 任命式――あの青年を確保した二週間後に行われた式典の光景が脳裏をよぎる。

 群衆、祝辞、光。


 もし、あの場所で青年のNovaが使われ乱されていたらと思うと、背筋に薄く冷たいものが走った。


「……あいつ、Voidの奴だったのか」


 思わず、口から零れた。

 追い詰めた路地裏、壁を蹴る角度、重心移動、無駄のない身のこなし。


 なんで気づかなかった?


 あれは地形を知り尽くした者の動きだった。

 四境街の裏路地を、身体で覚えている人間のそれだと思い込んでいた。


「ほらね」と老眼鏡の奥の目が細くなる。


「神聖な任命式を潰そうとするなんて、いい証拠だわ」


 モニターの中では、専門家とやらが“Void特有の地下ネットワーク”だの“地下都市の過激思想”だのをもっともらしく語っている。


「オーティス、気をつけるのよ?ああいう場所で育った子はね、生きるために何でもする。育ちってのは簡単に消えないものだわ」


 受付の奥で、他の職員が視線を一瞬だけこちらへ寄越し、すぐに逸らされた。

 誰も反論しない。


 それが当たり前の空気としてそこにある。


 どうしても、あの青年の最後の目が離れない。

 捕縛される瞬間、ほんの一瞬だけ見せた、焦り。


 あれは思想家の目とは思えない。


 しかし、事実としてVoid出身者の犯罪率が高いことは統計でも示されている。


 現場で見てきた。


 擁護する材料を、俺は持っていない。


「……で、いるのか?」


「入ってきたのは見たわ。セキュリティゲートを通ってね。でも出ていくのは見てない。まだ建物の中かしら…本当に、どうして中央区に」


 マーサはそれだけ告げると、交代の時間だと言わんばかりに老眼鏡を外し、胸ポケットへ丁寧にしまった。

 椅子を引き、奥の事務室へと歩いていく。

 その背中には、迷いも後ろめたさもない。


 古くからこの街を見てきたという自負だけがある。


 受付前の広いホールに、再び夕陽の色が戻る。


 床に伸びた自分の長い影を見下ろし、内側に渦巻く何かを吐き出すように息を吐いた。

 差別、というほど強い言葉を当てはめるには、あまりに日常的で、あまりに当然のように語られる言葉だ。


 誰も声を荒げない。

 ただ、静かに線を引くのが常。

 それが当たり前で、身を守る術でもある。


 マーサの背中が事務室の奥へ消えると、ロビーは一瞬だけ静けさを取り戻した。


「おー!イジー!今任務終わったとこ?」


 背後から、場違いなほど明るい声が弾んだ。


「ああ、今終わったとこだよ。はぁ、あの新人抜けててさ……」


 振り返ると、見慣れた二人組がロビーへ入ってくるところだった。


 肩を回しながら歩く長身の男はアイザック。

 その横で大げさな身振りを交えながら笑っているのがヤスジだ。

 任務帰りらしく装備をぶら下げて歩いてくる。


 ヤスジが先に気づき、肘でアイザックの脇腹を突くとにやりと顔を見合わせてこっちに走ってくる。


「おい!オーティス!」


「バディ組んだってほんとかよ!」


 二人になると声がやたらと大きくなる。

 ロビーにいた数名が騒がしさにちらりとこちらを見た。


「あー…今朝、長官に組まされてな。困ってるとこだ」


 頭をかきながら答える。


「あははっ!バディなんて何人目だよ!まーたすぐ解消するんじゃないか?」


「いっつも『頼ってくれない』だの『厳しすぎる』だと言われてるもんな―。『方向音痴に付き合いきれない』ってのもあったような…?」


「アイザック。最後のはお前の本音だろ?編成組んだときのこと、まだ根に持ってるのか?」


「当然!!あの時お前が方向音痴を発揮したせいで、俺が考えてた計画がおじゃんになり!結局お前が目立つことになったんだからな!!!!あの件は一生根に持ってやる!!」


 ヤスジはアイザックをなだめるように背中を撫でて、乾いたため息を吐く。


「はいはい、可哀想なイジー。でも、オーティスより強くなって、実力つけてから文句言わないとな。説得力ないよ?」


 ヤスジとアイザックは訓練校に入る前からの幼馴染らしく、オーダーになってからも所属が離れず、任務以外ではほとんどずっと一緒にいる親友らしい。

 頻繁にヤスジの毒舌が飛んできて、喧嘩が始まることもあるが、今回はアイザックが口を閉じることで一件落着となりそうだ。


 アイザックが鼻で笑う。


「後で覚えてろよ…で?今回はどんなやつだよ。面倒見のいいお前が困るって相当だよな?」


「ああ、そうだった!忘れるとこだった!それでなんだが、女性を見なかったか?こう…黒髪で長い…金色の…身長は高めで…」


 身振り手振りでなんとか特徴を伝える。

 目の高さを示すように手を動かし、胸板の辺りから水平線を示す。


「まあ、今戻ったばかりだし知らないのも無理ないな」


 二人は顔を見合わせた。


「はあ!?お前、女とバディになったのかよ!!!!」


 ロビーに響く。


「おい…!声がでかい!」


「いーなー!俺のバディなんて、まだよちよち歩きの新人だぞ?さっきも――あ、やっべ」


 視線が遠くへ向く。

 その先、書類を抱えて慌てふためく若い影が見える。


「おーい!新人!それ以上動くなー!それ爆発物じゃねーぞ書類だぞ!」


 叫びながら、アイザックは駆け足で去っていった。


 残されたヤスジが肩をすくめる。


「……うーん、女の子ねぇ。見てないな。支援部はともかく、女性オーダーって少ないから目立ちそうなのに」


 ちらりと周囲を見渡してから、思いついたように顔を上げた。


「三階のラウンジは探してみたか?あそこならドリンクサーバーもあるしいるかも!」


 ティーカップを持つ真似をして、すする動作。


「ラウンジか!そこなら……いや、紅茶をすするような奴には思えないしな…。とにかく行って見るよ。ありがとな!」


 背中をドン、と叩く。


「いったぁ!!」


「あ、すまん」


 ぶるり、と背中が震え、老人のように背中をさすりながら彼は笑った。


「いいよいいよ…お詫びに、あとで紹介してくれよな」


 その声を背に、オーティスはエレベーターへ向かった。


 待たせすぎたかもしれない。


 パシュッ


 閉まる扉の隙間から、ロビーのざわめきが細く遠のいていく。


 静かに閉じる銀色の扉に夕陽が細く反射し、箱の内部を橙に染めた。

 鏡面に映る自分の顔は、さっきまでの緊張感はほぐれていた。


 低い駆動音とともに上昇する感覚。

 数字が一つずつ光り、三階で止まると、柔らかな電子音が鳴る。


 扉が開いた瞬間、わずかに温度の違う空気が頬を撫でた。


 作戦部のオフィスや食堂には頻繁に顔を出すが、このラウンジ階に足を運ぶことはほとんどない。

 昼間は市民が直接通報や相談に訪れ、応対に追われることもあるが、夕方ともなれば人影はまばらで、通り過ぎる足音が残響のように長く伸びるだけだ。


 オフィスラウンジは思いのほか広く、天井は高い。

 半透明の強化ガラス越しに西日が差し込み、床に濃い影を落としている。


 白を基調とした壁面の一部には、幾何学模様のパネルがはめ込まれ、光を受けてわずかに色調を変える。

 丸テーブルとチェアは等間隔に配置され、脚部には微細な振動吸収装置が組み込まれているのか、椅子を引いても音はほとんど響かない。

 壁際には情報端末が埋め込まれた薄型コンソールが並び、待機状態のホログラムが淡く明滅している。


 中央には、オーダーの紋章を模した天球儀型のモニュメント。


 金属と光素材で構成されたそれは、幾重にも重なる軌道リングがゆるやかに回転し、微細な光粒子を散らしながら静かに軌跡を描いていた。

 重力制御の補助が入っているのか、質量を感じさせない滑らかな動きだ。


「いないな。どこいったんだ……?」


 カウンターテーブルの下。扉の裏。ロッカーの中。


 何処を探しても人影はなく、足音が吸い込まれるように広がるだけ。


 飛んで屋上から帰ったとか…?ありえるな。


 テーブルの上には誰かが置いたままの空のカップがひとつ、まだかすかに温度を残しているようにも見えるが、人の気配はない。

 視線を巡らせても、椅子の背にも、窓際にも、黒髪の影は見当たらなかった。


 天球儀のリングがわずかに電子音を立てる。


「なに探してんの」


 背後から声が落ちた。びくりと背中が跳ねる。


「……っ……!!!」


 情けない声が漏れた。


 ラウンジ中央の天球儀、その重なる軌道リングのひとつに腰掛ける人影。

 黒髪が光を受けて青みを帯び、金色の瞳がこちらを射抜いている。


 彼女はリングから軽く身を離すと、ふわりと降下する。

 落下というより滑空に近い。

 つま先が床に触れても、音はほとんどしない。


「は、っ……お前…驚かすな!!」


「後ろ取られるあんたが悪い。で?報告書はだしたの?」


 息を整えながら言うと、彼女は表情を変えずに問いを投げた。


「え……? あ、あー……いや、まだ書いてすらない。書き方教えてやろうと思って、探してたんだ」


「書き方くらい訓練校で教わってる。夕方まで放っておいて一文字も書けてないなんて、あんた本当に4年オーダーやってんの」


 抑揚のない声が、妙に刺さる。


「なんで知って…」


「…!!すごいな…!待ってる間、調べたのか?意外と真面目なんだな。俺はとっくに帰ったのかと」


 軽口のつもりだったが、ロビンの口がぴたりと閉じた。


「……別に。それも無駄に終わる。さっさとバディ解消したいって、あの鷲鼻に言いに行ったら。報告書出すついでに」


 語気が強まる。背を向ける黒い背中が、わずかに硬い。


「アタシは一人でもやれる。」


「あんたみたいに、あんな雑魚な炎ごときに負けない」


 そう言い切ると、彼女はエレベーターへ向かう。

 自動扉が開き、内部の照明が白く灯る。


 一人でもやれる……か。


 一瞬だけ背後で回転を繰り返す天球儀の光を振り返った。


「俺も乗る」


 箱の中は静まり返っている。


 駆動音とともに上昇し、壁面を夕日がゆっくりと登っていく。


 狭い空間に二人分の気配だけが満ちる。


「えっと…あ、そうだ!昼の事件対応だが、炎相手によく戦えたな!彼らは元素系の中でも特に難しい」


 できるだけ平静に言う。

 ロビンは視線を前に固定したままだ。


「……あんな炎ぐらいでビビってたら、Voidでは生きられない」


 その言葉に、ほんのわずかな棘が混じる。


「……Voidは、厳しいんだろ。生きるだけでも。まともに食べられる食べ物すらろくにないとか…聞いたことがある」


 エレベーター内を彷徨っていた視線が銀に反射する彼女とぶつかった。


「何も知らないくせに」


 冷ややかな一言が、密閉された空間に静かに沈んだ。


 チン、と電子音。


 扉が開くと、作戦部フロアの開放的な空気が流れ込む。


 廊下の奥からはオーダーたちの声が重なって聞こえる。


 任務の反省を語る声、恋人や家族の話に浮かれる声、笑い声。

 だがその賑やかな流れを、冷たい靴音が横切った瞬間、空気がわずかに変質する。


「……おい」


「…あの女だ」


 囁きがさざ波のように広がる。


 オーティスは数歩遅れて追いつき、開け放たれた作戦部オフィスのドアフレームに手をかけたまま、一瞬だけ様子を見る。

 光の中を、黒の背中がまっすぐに進んでいく。温度の違う視線が、その後ろ姿に静かに集まっていた。


 満ちていたざわめきは、彼女の通過とともに目に見えない膜でも張られたように薄まり、声量だけが不自然に落ちている。


 ロビンは視線を一切揺らさず、自分のデスクの一角へ向かった。

 そこだけぽっかりと空白のように整っている。


 他の机には新人でさえ端末や私物の小物が散らばっているのに対し、彼女の机は必要最低限の端末と整理されたトレイだけ。

 引き出しを開ける動作も無駄がなく、紙束を取り出すと踵を返し、まっすぐこちらへ戻ってくる。


 言葉はない。


 紙束が差し出される。いや、渡すというより、落とすに近い。


「…!おっと…」


 反射的に両手で受け止め損ね、数枚がわずかにずれる。

 慌てて整えながら視線を落とすと、それはすでにまとめられた報告書だった。

 ページ上部には事件番号、日時、担当名。整った文字列が隙なく並んでいる。


「まさか、用意してくれたのか?」


 問いかけると、金色の瞳が一瞬だけこちらを射抜いた。


「あんたが遅いだけ」


 温度のない声音。


 それだけ言い残し、彼女は身を翻す。

 その背中がオフィスの外へ消えた瞬間、堰を切ったように空気が戻った。


「おい!!どういうことだよ!」


「中央区にはVoidのやつは配属されないって話じゃなかったのか!!?」


「よりにもよってあの女とか冗談じゃない!!!ミレリスを舐めてるだろ!!」


 刺すような声が飛び交う。


 直接向けられているわけではない。

 だが、背中に細い針が何本も刺さるような感覚が残る。


 オーティスは何も言わず、手の中の報告書へ視線を落とした。


 内容はほとんど修正の必要がない。

 炎の発生源の推定、挙動の変化、延焼速度の簡易シミュレーション結果。

 周囲被害の記録、避難経路の誘導ログ。


 簡潔で、正確で、無駄がない。


 あとはスキャンして顔写真データと紐づけ、データベースへ送信すれば終わる。

 三年前の自分が書いても、ここまで整えられるかどうか。


「おい、オーティス。災難だな…Voidの奴とバディ組まされるなんて……」


 横からヤスジが近づき、同情するように背中をさする。ぽん、ぽん、と軽い音。


 廊下の向こうで、また誰かが言う。「どうせすぐ問題起こすだろ」


「まあさ、オーティスは関わりすぎんなよ。距離取っとくのが一番だ」


 その言葉が静かに沈む。


 つい昨日まで、自分は確かにその“安全な距離”に立っていた。

 理解もせず、踏み込まず、ただ様子を見る側に。


 あの背中が脳裏に浮かぶ。冷たく、真っ直ぐで、孤立していた。


「……ああ」


 今は、短く返すことしかできなかった。


 そのとき、廊下の角。


 天井灯の届かない壁際に、ひとつの影があることに誰も気づかない。

 片足の靴底を壁につけ、腕を組んだ黒いシルエット。


 ロビンは目を伏せたまま、しばらく動かない。

 聞こえていないはずがない。


 聞き慣れた響きだ。


 やがて、ゆっくりと壁から背を離す。


「……やっぱりね」


 吐息のような声は、誰にも届かない。靴音を立てることなく、闇の奥へと溶けていく。


 ――期待なんて、はなっからしていない。


 どいつもこいつも、ここの連中はみんな同じだ。

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