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エピソード0-不可能な夢
学校の先生は子供たちに聞く。
「みんなの夢は何かな?』
お金持ち、有名人、結婚、正義の味方、アニメのキャラと子供たちは頭の中で想像の姿を映し出す。
家族は我が子に聞く。
「将来の夢は考えたの?』
お父さんのように立派な男、お母さんのようり安心できる存在、そんなものまだ分からない、それぞれが薄っすらと抱く未来への期待。
友人は暇そうにしながら連れに聞く。
「お前どうすんの?』
大学に進学、あの人に告白、実家を継ぐ、ノープランと彼らは別れ道を眺めながらそれぞれの道に歩き出す。
なりたいものややりたいことは人それぞれで、考え方や見ていることも人それぞれ。
夢なんて叶おうが叶うまいが他人の知ったことではなく、誰もが自由に持つことの許された光なのだから。
誰かが男に聞く。
「お前の叶えたい夢は何だ?』
僕は絶対に叶わぬ夢を迷わず答える。
「娘の顔が見たい。』




