プロローグ
「ああ。また地獄か。」
この言葉から僕の一日が始まる。またこの木曜日がやってくる。
本物の小説ならここで僕の紹介が入るだろう。
だけど僕は名前がわからない。正確には聞き取れないというのが正しい表現だろう。
みてて。そのうち分かるから。
「おはよう。諢溯ャ晄─。」「おはよう母さん。」
そう。僕は名前がわからないんだ。ある朝、僕の名前が頭からなくなった。
それと同時に『諢溯ャ晄─』と呼ばれるようになった。読み方は解らない。それだけならなんともないがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「あと十秒。」
ぼくはそう呟き、部屋から出ていった。
みた?ジャスト十秒後に部屋に金槌が落ちてきた。
君が聞きたいことはだいたい分かる。なんでわかってたかだろう?
僕は今日が八回目。
一回目は金槌で死んだ。二回目は火事で家族が死んだ。三回目は目の前で交通事故がおきた。
ここまで言えばわかるだろう?自分が死ぬか周りが死ぬかで一日の振り出しに戻る。
いわゆるタイムリープってやつだ。
普通はこの力で未来を変えたりするんだろうが、一日の間。しかも強制発動。使い勝手が悪すぎる。し、これまでの生活はそれなりには充実している。
現実的じゃない。それはわかってる。でも目の前で起こってる。
事実として受け止めて進まないといけない。
話をまとめると、今日は自分含め人が死にまくり、目の前で誰かが死んだらやり直し。
そして自分の名前がわからない。
もしかしたら明日へと進むことでループから逃れられたり、名前がわかったりするかもしれないということだ。
そう。これは僕が周りと同じように寿命を全うする物語である。
初めての作品です!!!低浮上気味です!
目標は「なろうっぽくないなろう系」をつくること。
こっから『諢溯ャ晄─』が始まります!
熟練ユーザーの皆様!僕は未熟なのでアドバイスお願いします!