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第17話 処刑人と大罪

「ベータ!気を緩めるな!倒すことを考えるな!死ぬぞ!」


「ならどうする!?破るにしても相手は結界術が大得意なクソジジイだ!」


"処刑人"はゆっくりと近づいていく。

だがベータはビバーナムの方を見た。


「おい!ベータ!逃げろ!」


「ウルウ爺!ビバーナムが倒れてる!」


「なに......!?」


「多分、人形は暴走状態にある!」

ベータは思考を巡らせた。


(いつの間に槍で傷をつけた......?ビバーナムが何も出来ずにやられたってことは......それを視認することが出来なかったってこと......もしかして、英雄級......!?)


処刑人はベータの周りの半径3mまで瞬間的に移動すると持っている槍を突き伸ばすが、ベータは反射でなんとか()けた。


「(ッ!?もしも、この人形に知能があったとすれば俺たちはもう死んでる。でも、同じことだ。これから死ぬんだからな!)」


「下がれ!ベータ!」


ベータは言われた通りに下がる。


絶対障壁(バリア)......よし、ベータ。四枚だ。四枚の絶対障壁(バリア)を有効活用しろ。一撃で諸共、消し飛ぶかもしれんが」


「充分だ!罠も設置し終わったな。あとは賭けだ。ほぼ0%だがそれに(すが)るしかない」


するとウルウの後ろから処刑人が現れ防ぐ前にウルウを斬ると、そのままベータの方へ駆け寄る。


「(あぁ......もうダメだ。死ぬ。ウルウ爺がやられた。魔力供給が無くなったことにより絶対障壁(バリア)も弱くなる......それを本能的に理解している、一撃だ)」


「そこにあったのか......我が肉体」


(おい、人形だろ......?何故、喋れ?)

そんなことを考えていると魔法空間が破られる。


魔法空間は"概念化"された結界。

結界は元々、物理的な魔法だが魔法空間はその物理を"概念"に昇華することによって完成する。

それによって外部からの影響を受けない。

ある一定の条件までは。

その条件は......

"概念化された結界を認識した上で結界を物理に退歩(たいほ)する"

普通は不可能である。だが結界に入ってきたのは......オノバー、英雄級最強格の一人だった。


(誰だ?)


ふぅ......間に合ったぜ。あの爺さんの方はちょっと危ないが......

「ベータ総兵士長!ウルウ総兵士長を担いで逃げてください!ここは俺が止めます!」


「あぁ......だが君は......わかった」

ベータは何か察したのかウルウを担いで結界の外へ出る。


なるほどね。処刑人か......文献通りだ。魔剣を出すか?いや、最初は腕試しとしてさっきギルマンと戦ってた野郎の武器を使うか。折角、盗ったわけだしな。


俺は剣を取り出す。


鎧はどうするか......邪魔だから捨てたいけど......圧縮したら使えんこともないな。


鎧を最大限圧縮する。


「またせたな、処刑人。でも本来の力じゃないのが悔やまれる......」


処刑人は超高速で槍術を放つも俺は少し頭をズラして避けた。

「流石だ!」

処刑人に向けて突っ込み、蹴りを頭にいれ、その瞬間、刺そうとしたが腕を掴まれ出来なかった。

俺は処刑人に投げられ、槍に体を貫かれる。


「思っていたより強いな......!重力操作(グラビティコントロール)!」


処刑人は重力負荷によって屋上まで貫通する。

そして屋上まで移動すると俺は剣を足裏で蹴り飛ばす。


処刑人は両腕で防御するが、少しだけ壊れた。

「ん〜、頑丈だなぁ......木っ端微塵になると思ったのに......」


魔剣は出来れば使いたくないから素で戦うか......"魔力装甲"。


「かかってこいよ」


俺の方へと走りゆくと処刑人は神速の一突きをする。


来た!雷、風、水、重力を体に纏い、単純に槍ごと吹っ飛ばす!槍のクラスは低いはずだからな!


俺はそのまま、槍に拳をぶつける。

槍をバラバラにするとボディがガラ空きになったので......そのままの勢いで一発ぶち込んだ。だが、全然動いている。


「しょうがねぇ!すまないが来てくれ!」


一方、下の階では。


炎加速(ブースト)!」


ヒューマは加速するとデイアンの顎に一撃を入れるがデイアンはシャンデリアを掴むと蹴りを一発喰らわす。

途端、城が崩れ出す。二人は壁を突き破り外へ出ると処刑人とオノバー、そしてアザゼルの姿があった。


「アイツは......そうか。分かった。皆!退避だ!」


「おい。逃がすと......」


「見て分からねぇのか!あの人形は暴走状態に入ってるんだ。多分、制御装置がイカれたせいだろうな。俺たちじゃ太刀打ちできねぇ......!」


「だが、あの二人は......!」


「大丈夫でしょ!」


「は!?」


「アザゼルはまず死なないし......もう一人の方は戦えてるからバケモンだな!ということで!俺たちは退散!お前も命令しないと最低でも5万は消し飛ぶぞ?」


「......了解した。ひとまず、休戦といこう」

デイアンは頭に耳を当てる。

______戦士たちに命ずる!王国から撤退せよ!

____戦っている者もだ!有無は言わせん!

_________ドゥースターの者達に拠点を案内して貰え!

_____総兵士長とは話がついている!いいか!もし誰かが勝手なマネをすればまとめて処罰を受けることを肝に銘じておけ!


耳の周りを撫でるように指を動かす。


______ウフェ!ジッテルとビバーナムはいたか?

___________________はい、ウフェは城の地下にて後ろから剣で刺されて死んでおり、ビバーナムはデイアンさんが戦ってたちょうど真上で死んでいます____________あと、ゴジャから聞いた話だと宣戦布告は侵入者による____________デマだそうです。

____やはりか......多分、今回の犯人はビバーナムだ。

______________________あの老子が!?

_____いや、もっと深くいえばビバーナムを取り込んだ別のやつらだ______老子はズリャオに忠誠を誓っているから、まず裏切りはないと思ったが一つだけ要素があった。

____________それは?

____"若返り"だ。

________________________ッ!?封印されたはずでは!?

____________あぁ、その通りだが、封印も一時的なら解けることが解っている______そこに漬け込まれたビバーナムはいいように利用され口封じのために______暴走状態を作り出し殺された。

___________なんて惨いことなんだ......

____________すまないがもう一つだけ頼まれてくれないか?

____________もちろんです

__________ビバーナムを取り込んだ奴らのことを徹底的に調べあげてくれ!______ほんの少しだけでもいい!

____________了解しました!


耳から指を離すと、途端、デイアンの横腹に槍が(かす)める。

(あ......?槍なんか持ってなかっただろ......)

デイアンが処刑人の方を見ると、処刑人が槍を生成していた。

(マジかよ......)


俺は3mある風の槍を創成すると高速で放つ。

それは処刑人の左肩を貫き左腕を壊した。

「アザゼル!まだ行けるか!?バフも長く続くわけじゃない!一気に畳み掛けるぞ!」


「分かったぜ!オノバー!あれ、今思ったけど......俺、ダメージ与えれてないよな?」


「ん?そりゃお前の役割がデコイだからな」


「えぇ......そりゃねぇだろ〜?」


「おい、来てるぞ〜」

処刑人はアザゼルに蛇のようにうねる槍術を使い、突く。

アザゼルの心臓に風穴を空けたが槍を抜いた瞬間、穴が空いた肉体は俺の干渉なしに再生する。

貫いたことがなかったかのように再生の速度が速い。

俺ですら見切ることが出来なかった。


「痛って〜!」


「だから来てるっていったのに......まぁ、別にいいんだけどさ。お前、マジで不死身っぽいし。あと、俺も助けてくれたしな」


「え?助けたっけ......?」


「もう忘れたのかよ......五分くらい前だろ」






















処刑人はテキトーに出したので話がブレッブレですが、今のオノバーの比較対象がデイアンだとどっちも可哀想だと思ったのでブレッブレでもいいやってなりました。

あと、後の伏線のために出したのもあります。

カオスな展開になるのをゆっくりと構築していきたいです!

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