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第11話 お茶会

すると、モルスは堅苦しい振る舞いをやめ、俺にくっついてくる。しかも泣いている......コイツ。なんなんだ?

だが、急に目を覚ましたのか、俺から離れる。


「モルス。泣くのはなんか違うだろ」


「アンタさ、何年待ってたか分かってる?」


「16年......だけどさ!忙しかったんだよ!コッチも!」


「ふ〜ん?そうは見えなかったけどねぇ?もしそうだったとしても、連絡はくれても良かったんじゃない?」


「う......申し訳無い......」


モルスは白いテーブルと白い椅子を取り出すと椅子に座ったので便乗して俺も座る。


「今はアンタの脳内にお邪魔してるから"あの間"のように時間が急行することは無いから安心してお茶会しましょ?離脱してもいいし、なんかあれば強制離脱もあるから!」


本当になんでもアリだな、神ってのはよ!

でも、そうか。じゃないと人と神の区別がつかないもんな。


「お茶会って何するんだ?お茶をするだけ?2人だけなのか?」


「そんな訳が無かろう!ちゃんと他の用途もあるし、妾の友人も招待しておる!もう少しで到着予定なはずだが......あっ、来た来た!」


モルスは足音の方に思い切り手を振ると鎌を操作し椅子を空ける。

そして、そこに座ったのは桃色の髪のおっとりとした女性。


コイツ......多分、気配で感ずるに俺とモルスよりも圧倒的上の奴だな。奇襲を仕掛けても勝てるかどうか......


「確か......オノバーちゃんだっけ?そんなに警戒しないでちょうだいね〜」


ちゃん!?そこまでこの体も若く見えるのか!?


「すみませんね、アナタが今まで見た中でもかなりの強者だったので......最大限の警戒をしてしまいました。名前を伺っていいですかね?」


「僕の名前はティア・グレイシャスで、オノバーちゃんと同じく神認者のスキルを保有している仙人。番号は"No.8"だよ」


番号?なんの話だ?まぁ、神認者を持っているならこの強さも仙人も当然だな。


「一つ聞きたいことがあるんだが、ティアさんは朧蓋を知っていますか?出来れば仙人の関係性も知りたい」


「朧蓋ちゃんは僕の師匠だね。まぁ典型的な師匠と弟子のような関係ではなかったけども......仙人達は皆、友達だよ。皆、ちゃんと面識あるし皆の好物も知ってる。他の仙人もそうだと思う。あと、タメで構わないよ」


朧蓋は口下手だし、自分のことを言わないからな......他の仙人から聞き出した方がやっぱ速い。


「朧蓋ちゃんの事は僕でもあまり知らないよ。朧蓋ちゃんの名前も偽名だしね〜。だって自分の話しないんだもん。でも一つだけ分かるのは......仙人の中で最強ってことだね」


ヘァッ!?そんなに強いのかよ朧蓋は!本当に何にも話さねぇよな!アイツ!


「朧蓋が最強ならティアさ......じゃなくてティアは二番目か?それかまだまだ強い奴がいるのか?」


「そうだよ!僕が二番目に最強なのだ!なんなら純粋な力だけなら朧蓋ちゃんにも勝てるんだよ〜。どうかね!フフン!」


「どうかねって言われてもねぇ......ティアが強いのは分かったけど。そこまで型を砕くだけさせてまで説明するようなことじゃないし、最強は最も強いから最強なのであって二番目で最強を語るのは違うと思う。あと、褒めて欲しいなら褒めて欲しいと自らがそういえばいい。メンツが崩れようとそれが定着しようと褒めて欲しいのは事実のようだしな。俺がどうこういえるような立場ではないが、本心を言えるようになった方がいい」


この2人......似てるよな、朧蓋もそうか。


いつの間にか置かれた紅茶を優雅にティアが涙を零しそうになっているのを()のあたりにしながらグイっと一気飲み干す。


「2人とも!どうして妾を無視するんじゃ!」


「めんどくさいから(めんどくさいから)」


ティアも同じ意見だったか!やっぱモルス、ダメダメだな。


「というか、全く進展してないよな。挨拶と質問をしただけじゃないか?まぁモルスがやりたいことがなにかはなんとなく、分かってる。会議がしたいんだろ?そうなれば、議題が必要だな」


「フッフッフッ!議題はもう決めておるわ!議題は......"今の現状について語り合おう"なのだ〜!」


「今の現状か......まぁ悪くは無いんじゃないか?」


「良いとも悪いともとれないけども......そう......悪くは無いよ」


「なによ!その反応!まぁいいわ、とりあえず始めましょう!」


だが、少ししても始まることがなかった。

誰だよ、話題始めんの......

だけど普通、モルスからやるだろ......はぁ......


「そうだな、今の神達はどうなっているんだ?地上にいる生物が神の事を知れるのは真実か怪しい文献や御伽噺(おとぎばなし)のみ。たまに神の子が生まれることがあるそうだが神になった後、地上に降りてきたって話は一切ない。どういうことか知りたい」


「神は実際にいるよ。私も神だからね!でも死神が動けるのは、この領域内か世界を揺るがす事態が発生し、地上に降りた時限定。だから神の現状はあまり知らない。一つ言えることは今、一番偉いやつは"世渡りの神"っていう奴だね。この神は全能神の息子だったけど全能神が死んじゃったから代替わりしたって感じ。でま、噂によると神の数が減少していってその偉いやつもやつれていて世界に干渉することもままならないそうだよ」


「大丈夫かよ?最悪、神がいなくなったら世界の均衡が崩れるんだろ?朧蓋からそう聞いてる」


「うむ、それは確かなことだ。じゃから魔神の中で罪が軽い者達を神の子としてもう一度やり直させることが計画させられているらしい......これは盗み聞きしたアバドンから聞き出したこと。アバドンはアンタに神認者を渡すまでは神の力を隠し持ってて、その権力でちょいちょい遊びに来てたり盗み聞きしてきたんだよ。で。これはざっと40年前の情報だから揺るぐことはまず無いだろう」


「それ関連で思い出したけど、ドレイク帝国が世界を吸収しようとしているみたいだよ。現在その餌食となった国は5つ。どんどん領土を広げていって"神"になるとか......多分、次の標的はオノバーちゃんの国かその近場の国だね。注意しといて」


「情報提供ありがとう。まぁどちらにせよ大丈夫だ。俺がいる」


紅茶を飲もうとしたが無いのに気づく。

こういうのっておかわりあるんかね......はぁまぁいいや。

すると液体が注がれる音を感じ取るとそちらの方を向くと、メイド服を着た中性的な奴がいた。

淡々と一同のカップに紅茶を注ぎケーキと一緒にテーブルに置く。


......誰だよ!?いやいやいや、音も無く入ってくるわけねぇよな......多分、幻覚だ、もう一度確認するか......おめぇさん誰よ!?


「ちょっと驚かせちゃったかな?この子、メイドちゃん!すっごい無口で無感情で無関心だけどいい子だよ!」


そのメイドは礼をすると謎空間に消えていく。


「それ、いい子っていうのか?」


「話戻すけど、その帝国さ。"十二厄災"の一体を保有しているらしいんだよ。どの厄災かは分からないけど地下に保存されているらしい。保存っていう点から考えて火山之番人(スルト)だと思う」


「は?火山之番人(スルト)って"穢祓(えふつ)の英雄"に再起不能にされたはずじゃ......?」


「だから保存なんだよ。それをいつか戦争で使用するつもりなんだろうね。解体や生贄として使わない点から考えて火山之番人(スルト)の核内にあるエネルギーが何かを少しは理解しているはず」


「それが本当だとして、もしも完全に復活した場合......そして文献通りであったとすれば俺では対処不可能だな......」


一万五千度の灼熱を纏い放ち頑丈な表皮を有する巨体。

このような構造のため、まず魔法や攻撃も届かず近づくことさえままならない......攻撃が届いたとてすぐ再生される。

国が5つ固まっても勝つことは難しいだろう......

もしかしたら秘技を持っている可能性もある。

厄災共は神を殺せるらしいしな。


「あの〜......」


「なんだ?今、色々と考えてるんだよ」


「そう......でも!起こるかわかんないことを考えても意味無いと思うよ!実際、どういうのかわかんないわけだし」


「それもそうかぁ......ちなみにモルスって"穢祓(えふつ)の英雄"ぐらいの力持ってんのか?」


「ごめん、それ知らない!」


「「は!?」」










 

  

















モルスは寂しがり屋なのでいっつもティアと念で会話してます。

アバドンもその会に参加しますが、いなかったのは現実世界で顕現されて死んだので療養中。供物が少なかったのが原因の一つではあるとは思います。

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