表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/46

第四十四話:マボロシ


「<私>は、いわば影のような存在。世界事態を否定した、あなた自身の心の影。そして、この世界はあなたが生み出した、現実世界の影です。本来、実体のあなたがこちらの世界に来るなんてことはありえないのですが、今現在あなたはこちらの世界にいる。おそらく意識だけがこちらに来ているのでしょう。まあ、平たく言えば、夢をみているのですよ」

「夢?」

「そう。そして夢は覚めないといけないものです。あなたがこちらの世界にいても平気な時間はあと少し。これ以上こちらの世界にいると、あなたはもう現実世界に戻ることはできなくなってしまいます」

元の世界に、現実世界に戻れない。それなら、そうだとしたら。

「ぼくは、戻りません」

クオリアさんと、コンポーザーは目を見開いた。

「あんな世界に、ぼくは戻りたくはありません。この世界に、ぼくは残ります。現実世界には、ぼくの居場所なんてない。誰もぼくの事なんて気にかけてくれない。気にかけようともしてくれない。あちらの世界では、ぼくはいてもいなくても一緒なんだ。でも、こちらの世界には、クオリアさんがいるし、カジ君、いや、コンポーザーのあなたがいる。だから、ぼくはこの世界に残りたいんです」

短い沈黙は、コンポーザーの、衝撃的な発言によって切り裂かれた。

「私たちが、あなたが作り出した幻だとしてもですか?」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ