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第三十三話:ワーストワン


ぼくは今、空を飛んでいる。正確に言うと、空を飛んでいるカジ君の背中に乗っている。

どれくらいの高さを飛んでいるのかは分からないけれど、地面に映るカジ君の影を見ると、そこそこの高さを飛んでいることがわかる。

「スケートボードも悪かあないが、やっぱ空の旅は格別だな」

カジ君の背中の上であぐらをかいて、クオリアさんは満足げ。

「ここは<モノクローム>の中でも特別なにもないところッスから、景色とかは楽しめないんスけど、もうちょっと行けば色んなものが見えるっスよ」

談笑している二人の話を聞きながら、ぼくは本当に今更ながら、あることに気がついた。

「ん? ナナ、どうしたんだ? 顔色悪いぞ?」

「あ、ほんとだ。姐さんどうしたんスか?」

不思議そうに二人はぼくの顔をのぞき込む。

ぼくはなんとか冷静を保ちつつ、二人に説明する。

「えーと、どう説明すればいいのだろう。高いところって言うのは、なんというか、ぼくにとって、そんなに居心地のいいものではないと言うか、というかあまり得意ではないと言うか、まあぶっちゃけて言いますと、苦手なものランキングでいうと、ブッチギリでワーストワンの栄光に輝いていて、かつ殿堂入りしていたりしていまして。そして、今現在ぼくはそんな殿堂入りを果たしている、最高に苦手なシチュエーションにいるわけでありますです」

二人は涙目になりつつあるぼくを、なんだかかわいそうな生き物を見るような目で見つめる。

「つまり」

「高所恐怖症ってやつっスか」

ぼくは力なく頷いた。




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