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第二十七話:平和的解決法


自分の体より十倍くらいでかいハンマーを軽々と持ち、クオリアさんはハンマーを持った左腕を地面と水平に伸ばし、右手は左肩に添えている。まるで野球のイチロー選手の様だなとぼくは思った。

迫りくる翼竜。構えるクオリアさん。翼竜がハンマーの射程距離に入ったその瞬間。

ドッガラッッツッキィィイイイィイイイィィィィイイイイイィイイイン!!!!

車の衝突事故の様な、凄まじい音とともに、ハンマーの頭部が翼竜の側頭部をジャストミートした。

翼竜は真横に吹っ飛び、数十メートル先に墜落。そのまま動かなくなった。

「ジャストミート♪」

クオリアさんはひとしきり満足そうな顔をした後、また音声入力をした。

―<tagging> hummer hammer <end>―

巨大なハンマーは、音声入力が終了すると、ポンっという音とともに消えさった。

「さて、次はナナ。お前の出番だ」

ぼくは頷き、修正タグを入力して、デバイスを注射器型にした。

「ああ、違う違う。今回はそっちじゃない」

クオリアさんは笑って言う。

「もうちょっと平和的な解決案を今回は取る。とりあえずあいつがぶっ倒れていると事まで行こう」

歩きながら、ぼくはクオリアさんに聞く。

「平和的な解決法が、あるんですか?」

「ああ、お前だから出来る荒技だ」

「じゃあなんで……」

最初の時にそれを教えてくれなかったんですか。

ぼくは喉まで出かかった言葉をひっこめた。でも、それが顔に出ていたらしい。

「喰うのには殺さなきゃいけない。けれど、喰う必要がないときに殺す必要はない。今は喰う必要がないから殺さなくていい。それだけだ」

正論だった。けれどクオリアさんの言葉を、ぼくは素直に飲み込めずにいた。


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