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第二十四話:220wpm

「ちょっとデバイスを持ってみろ」

クオリアさんに言われて、僕はデバイスを両手で包み込むように持った。

すると、デバイスはまた、キーボード型に変形した。

「タギングは、イメージかタイピングによって行われる。どっちか得意な方でやるといい。まあ、ナナの場合は想像力ないからタイピングだろう」

ぼくはちょっとムッときたが、事実だから仕方ない。

「今はデバイスを練習モードにしている。タギングしても何も出ないけれど、バグになる可能性も無い。ナナ、お前タイピングスピードどれくらいだ?」

「ちゃんと測った事ないです」

「なら今からやるか。ちょっとデバイスに、いくつか基本タグを表示する。それをタイピングしてみてくれ」

デバイスを見ると、ずらっと文字列が表示されていた。それらの文字は全てローマ字表記の日本語で、なんだかタイピングゲームの様だった。

「時間を計る。とりあえずそれを出来るだけタイピングしてみてくれ」

「はい」

クオリアさんの合図とともに、ぼくはひたすら表示されているタグを入力していった。こういうのは好きだ。ただタイプすることを考えればいいから無心になれる。指がまるで意思を持ったかのようにキーボードの上を舞い踊る。キーを叩く音だけが、しばらく何もない世界の中で鳴り響いた。

最後のタグを打ち終わり、ぼくの指は止まった。量が量だったから少し時間がかかってしまった。

顔を上げると、クオリアさんの顔色が悪かった。真っ青だ。どうしたのだろう。

「ど、どうでしたか?」

なんだか心配になったぼくは、クオリアさんに尋ねる。

「220wpm」

クオリアさんはつぶやく。だぶゆーぴーえむ? また専門用語だ。

「早い方でしたか?」

「早いなんてレベルじゃない」

クオリアさんは、一つ深呼吸をしてから言った。

「お前のタイピングは人類史上最速だ」


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