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プロローグ

 突然の話だが、異世界転生ってどう思う?


 ライトノベル――ラノベと言っても様々なジャンルの色んな作品があるが、俺は中でも主人公が現実世界から異世界に転生して無双する……そんな話が大好きなんだ。


 所謂俺TUEEE!!!系な話なのだが、そんなのが好きだという俺はやっぱり引かれるだろうか?


 だが、現実の世界とは異なるファンタジーな世界で主人公が英雄やら勇者とか、世界の中心人物として持ち上げられて活躍する物語なんてそんな話、ラノベに限らず別に珍しい事も無いだろう?


 ヒーローが悪を倒す構図の物語なんて王道だが、王道と言われるのはそれが面白いからだ。


 主人公やヒロインに自身を写してその物語の世界に自分が憧れたり感情移入する。


 よくある物語の楽しみ方の1つでもあるだろう。


 そんな楽しみ方が有り、夢の有る世界だからこそ、ファンタジー世界の主人公を世界の中心人物として持ち上げ、英雄や姫として持てはやす物語は実際多く、根強い人気が有るのだ。


 更に面白いのは、この手の物語では基本的に主人公の行うことが大体肯定的に描かれる事だと思う。


 視点を変えれば絶対に不利益を被る人が居る主人公の行動が有ったとしても、それについてこれらの作品では言及する事がまずない。

 有ったとしても主人公の成長を示唆するエピソードとかにお茶を濁して終わりというのがほとんどだろう。


 読者にとっての理想を投影させたい物語の主人公だった場合、そこに不快と感じる要素など有ってはいけないという事である。


 すると、どうだ?

 そもそもその世界は主人公にとって絶対的に都合の良い世界、ご都合主義で出来た様な世界へと見えるようになる。


 そんな世界は主人公視点ならとても楽しいだろう。

 楽しいからこそ物語は王道から奇を狙った物まで無数にできる。


 無数に出来るほどの面白い物語だ。

 だから、現実世界では平凡だった主人公が異世界へ行って心機一転、チートを貰えて無責任に世界を無双する物語だって夢があって良いじゃ無いか。


 俺のような人間にはそれこそ現実味は無くとも、そういう理想は楽しみやすい。


 どちらの物語でも……いや、よりわかり易くスカッとする物語はストレスが無いのだ。


 ……こんな話を以前何処かで話した時、捻くれ過ぎていると言われた事が有るが今でも意見は変わらない。


 さて、気を取り直してここまで大分熱く語ってきたが、本題はこれからだ。

 こんな余りにくだらない話でも、一応の意味は有ったりする。


 誰だって自身が当事者になればそれに付随するエピソードは頭に浮かんでくる物じゃないだろうか。


 そう、これは――俺の物語を語る上では外せない話だ。

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