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第01稿01話~東の拠点・アズマハラ7~


久黎爺|森


「ふむ、こんな所に採掘場があるのかのぅ」


 先程、丸兎を狩った場所から少し行った先、なだらかな丘になっていたようで。丘の向こうには森が広がっていた。


「採掘場ではありませんが森に所々ある採掘ポイントで金属を手に入れるのですわ!」


「成程のぅ」


「しかし、この森では見つけたら攻撃してくるエネミーも居ますので気を付けてくださいね」


「大丈夫ですわ!お爺様に近づく前に私が燃やし尽くして上げますわよ」


 護衛をしてくれるのはありがたいのぅ。こういうのもげぃむの醍醐味お言葉に甘えて掘る事にするかのう。

 あちらへふらふら、こちらにふらふら。


「そういえば、採掘ポイントの特徴を教えてませんでしたね。」


「私としたことが忘れてましたわ!採掘ポイントは大きな岩にキラキラしたエフェクトが掛かってますのよ」


「採掘する道具が必要な採掘ポイントもありますがココは初心者の為の森の様ですので採掘に道具は必要ありません」


 ほうほう、なるほどのぉ。当たりを見回すと光っている植物や石ころ等が見える。触れてみると光が丸い玉となりふわりと浮いて腰に付いた鞄に入って行った。

 ふむ、採取はこの様な感じなのか。では、岩を探すとしようかの。

 あちらへふらふらーこちらへふらふらー。

 ふむ、岩が見当たらないのぅ。


「もう少し奥へ行ってみますわよ」


「奥に行くにつれて良いモノが出るのはゲームの基本ですね」


「あい分かった」


 奥に進むと蜂の群れが出てきた。どう見てもアレが攻撃をしてくる敵で間違いないじゃろう。


「フレアストーム」


 出てきた蜂の群れはよく見る間も無く灰燼となった。


「頼もしい護衛じゃ」


 奥に進むにつれて木の密度が高くなっていく。ふぅむ、岩が見当たらぬのぅ。


「不味いですわね」


「そうでございますね。おぜうさま」


「何が不味いのかのう?」


「蜂のポップが早いんです」


「もしかしたらボスが居るかもしれませんわ」


「ふむ、ぼすかの。儂、一撃で死ぬかのう?」


「戦ってみますか?」


「興味はあるぞい」


「でしたら目的の物を集め終わったらボスに挑んでみても良いかも知れませんね」


「しかし、採掘ぽいんとが見当たらぬのぅ」


「もう少し奥に行きたい所なのですけど。ボスと鉢合わせる可能性も高くなりますわね」


「ここはボスを倒してから探索する方が良いかも知れませんね」


「もし死んでしまったら直ぐに戻ってくれば大丈夫じゃろう。道は覚えておるから大丈夫じゃ」


「では先にボス討伐からいたしましょうか」


「どんな敵なのか気になるのぅ」


 蜂の群れのぼすなのだから恐らく蜂のぼすじゃろう。


「おぜうさま、久黎爺様。ボスを発見しました。」


 羊殿の示す方を見ると巨大な蜂が居た。凄いりあるじゃのう。現代の技術は凄いものじゃ。

 巨大な蜂はこちらに気付いた様で羽音を鳴らしながらこちらに向かってくる。

 そして真後ろからも羽音が聞こえ。


「うむ、不意打ちかの?」


 半身ズラシて音を避ける。


「お爺様!」


「エンチャントエネミーまで居るとは厄介ですね」


「儂は大丈夫じゃ、して、えんちゃんとえねみーとは何かのぅ」


「フレアストーム」


「エンチャントエネミー、属性強化や付与された敵の事です。付与された属性によって属性耐性があるのですが。あれは火属性なので……」


 ふむ、火の嵐に飲み込まれた蜂の群れが生きている様じゃ。


「火耐性持ちと言う事かの」


 初の敵との戦いじゃ。気を引き締めて……いや、練らんといけんのぅ。


「おぜうさまはボスの方を、私が久黎爺様と一緒に取り巻きの相手をいたします」


「任せましたわよ!」


「あい任された!」


「通常、エンチャントエネミーは一回のグループで一体居れば良い方なのですが2体居ますね」


「注意すべきことは?」


「針に刺されると毒になります。あと素早さも高く。群れの数がそのままHPに直結するので全体攻撃が有効です」


 ふむ、放出を使えば全体攻撃にはならぬだろうか。

 蝶の羽ばたきが竜巻を起こす可能性もある。何じゃったかのぅ、ばたふらいえふぇくとだったかの?

 少しの気流を作る事でそう言う事が出来たりするかもしれぬのぅ。


「針を飛ばして攻撃してくるので注意が必要です」


 蜂の様子を見るとお尻から何か放って来ていた。如何せん数が多いのぅ。

 気を放出して空気の層を作ってみる、細い針は勢いを失ったようで地面に落ちて行った。



鍛冶師が出る筈だったけど思ったより採掘Sceneが長くなったので次回です。

次回、爺ちゃんボス戦!

それでは皆様また次回。

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