表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/43

第01稿01話~東の拠点・アズマハラ3~


__久黎爺|アズマハラ・どっかの喫茶店


「お待たせしました。パンケーキと珈琲をお二つ。アイスティーです。パフェは直ぐに持ってきますね」


 運ばれてきたパンケーキは厚さ3㎝程のすふれの様なふわふわなパンケーキであった。これは!!口の中に入れるとすぐさま溶けるような口当たりなめらかな触感。まるで温い新雪の様じゃ。表現を間違えていそうだが気にする事は無い。珈琲の方はほのかな甘みと苦味。後味はさっぱりしておるのう。ううむ、実際には何も口にしていないと言うのに満腹感もあるのか。不思議なものじゃのぅ。


「ふふ、凄いでしょう。まるで本当に食べてるかのように再現されている高クオリティ!満腹度というモノが無ければ幾らでも食べてられますのに……」


「儂の勤めてた会社は社食も充実してたがこういうものも良いのう」


「お待たせしました。DXGTパフェをお持ちしました」


「なんと」


 店員が持って来たのは細長いパフェの器にこれでもかというほどフルーツとクリームで作られた塔、なんと器の3倍の高さまで盛られておる!これは……儂は胸焼けしそうな気がするのう。


「来ましたわね。いただきますわ」


 おぜうのお嬢ちゃんは一口食べ頬に手を当て美味しそうな唸り声を上げておる。


「んんー、おいひいですわ!流石!デラックスグレートトールパフェ」


「おぉ、そういう名前なのかのう」


 ふむ、素晴らしくて偉大なおっきぃぱふぇなのかのう。


「ふぅむ、美味しいのぅ。羊……殿は食べなくて良いのかの?どう見ても残らない気がするのじゃが」


「えぇ、大丈夫です。ありがとうございます」


 ふぅむ、しかし。見事な山羊頭である。


「一つ聞きたいのじゃが」


「はい、何でしょうか」


「どうして羊なのに山羊頭なのかのう?」


「これは羊が実装されて無いのをおぜうさまが知って山羊頭との指示を頂いたからですね」


「そういう事情じゃったか」


 ふむ、りあ友という奴かのう。


『どうやら同じ場所からアクセスしてるみたいです』


 ほう、もしかすると親子という方が自然かのう。む、孫かも知れんのう。と言うよりさいだす君、あくせす解析は禁止じゃ。それくらいのまなーはあるぞい!


『了解しました』


「これから時間あるのでしたら何かクエストでもやってみませんかしら」


「ふむ、どんなものがあるか分からないのだが討伐とか採集とかするのかのう?」


「討伐クエを考えていたのですけど始めたばかりなのなら採集クエで経験値を貯めた方が良いかも知れないですわね」


「ふむ、れべる制では無いのじゃろ?経験値は入るのかのう?」


「スキルとかを使うと熟練度が上がります。熟練度が溜まるとそのスキルで出来る事が増えたり新たなスキルが解放される事もあります」


 


「それでは、その採取くえにするとしようかのう」


「それでは集会所に案内致しますわ」


「ではお願いするとしよう」



__久黎爺|集会所


 集会所の入り口には大きな掲示板があり人がまばらに掲示板を眺めている。


「あそこにはイベント等の告知が貼り出される事があります」


「なるほどのぅ」


 平屋建ての和風な作りになっていて大きく解放された入り口の両脇には龍の様な彫像が対になる様に立っている。ふむ、口が開いている龍と閉じている龍。阿吽の像かの?扉は無い様である。

 中に入ると広い空間が広がっており奥の方に受付が見える。ふむ、人は意外と居ないみたいじゃのぅ。

 壁際には入り口の物と同じ掲示板が並んでいる。そちらの方には人が結構立っている。


「あそこには討伐クエストや採集クエストが貼り出されるのですの。紙を取って受付に出しに行くのですわ」


「ふむ、受けるのにお金とか掛かるたいぷかの?」


「採取クエストは現物を提出して報酬を受ける物が多く、討伐クエストの方となると受注時にお金を払って契約する事になります」


「では採取くえすとは既に採取したものでも受け付けて貰えるという事かの?」


「そうなります。私たちプレイヤーはアイテムを保管できる鞄が固有装備されてますので素材等は手に入れると鞄に一旦収納されます」


「ほう、素材の鮮度とかでも評価が変わる等があるのかの?」


「あります。ですが鞄に収納したものは鮮度等が落ちにくいです。ただ、鞄から出したりするのにラグがありますので戦闘中に咄嗟にアイテムを使用するには鞄以外で所持できるように工夫が居ると思います。私は執事服なのでポケットがありますが鎧なのだとホルダーなどを用意しないといけないと思われますね」


「なるほどのぅ」


「お爺様の装備している作務衣にはポケットも付いてるようですし。鞄の中には初期配布のポーションがある筈だから入れておいても良いと思いますわ!」


「ほむ、ちょっと待つのじゃ」


 鞄に手を突っ込んで探してみようとすると目の前にうぃんどうが現れる。ふむ、確かにポーションが入っているようじゃの。どうやって出すんじゃ?


『対象の名前を念じて鞄から抜けば出す事が出来ます』


 ほう、成程。じじいはへるすぽーしょんをとりだした!


「ふむ、ぽっけに入れておくとするかのう」


「準備が出来たら討伐クエに行きますわよ!序盤ですし簡単なものにしましょう」


「でしたら丸兎はどうでしょうか」


「そういたしましょう!」


こちらも更新、爺ちゃん兎を狩る。うちの世界観では兎が地味に多いです。

スライムとかは魔法生物の様な扱いなので種類が多いと思われますが魔法生物なので拠点の近くでは野生動物の方が敵として多いのです。

さてさて次回はいよいよバトル。はたして爺ちゃん戦えるのか。

それでは皆様また次回!お楽しみに。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ