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第01稿04話~爺ちゃん、生産施設で何かを生産したい5~



__爺|自室


 ふむ、ひと眠りしてたら見事に朝じゃ。腰の痛みは大丈夫そうじゃな。朝ご飯は外で摂るとしようか。朝の散歩しながら目に入った所で食べようかの。


 外へ出る準備を済ませすとれっちをする。うむ、腰も気持ちよい。では外へ行こうかの。


 気ままに歩くのも良いが目的地を決めておこう。現在時刻は6時半じゃ。道場に顔出してから道場近くのお店に入るとするか。



__爺|道場



「あれ、久凪さんどうしたんですか?」


「おぉ烈華君、散歩がてら近くを通ったので顔を出したんじゃ」


「仕合ますか?」


「実は昨日腰をまたやってしまってのぅ」


「あちゃー、癖になっちゃってますか?」


「かもしれぬのぅ」


「マッサージしましょうか」


「お、頼めるかの?」


「じゃぁ道場へ、もう少しで他の生徒さんも来るので来る前にやってしまいましょう」


 道場の畳に寝そべり烈華君のまっさーじを受ける。極楽極楽じゃ。烈華君の按摩はとても丁寧で痛みも無くなった気がする。元々、痛みは残ってなかったがの!


「朝ご飯はたべていきますか?」


「今日は外食にしようと思っていての」


「何食べるんですか?」


 ふむ、さっぱりとした喉越しのよいものが食べたいのぉ。そうじゃ。


「うむ、蕎麦でも食べようかと思っての。近くの通りに納古屋という蕎麦屋があったきがするが何時から開くかわかるかの?」


「あそこは11時からですよ。昼御飯にしては?」


「ふむ、ではご相伴にあずかろう」


  言葉に甘えて少なめに朝餉をいただいたぞい。少なくて心配されたがお昼を決めているというと納得してくれた様じゃ。


「という訳で当てのない散歩へ出奔じゃ」


 道場を出て歩道をのんびり歩く。近くの住宅街の方に公園があるからそこで休むとしよう。公園に着くと見覚えのある二人が居た。前にもこの公園で出会った松葉杖の男の子とその婚約者の女の子じゃ。うむ?違ったかの?


「あ、お爺さん、おはようございます」


「うむ、おはよう、孝兄じゃったかの」


「あ、夜内孝太です」


「儂は久凪黎佐助という」


「私は加奈だよお爺ちゃん!!」


「おぉ、孝太君加奈ちゃんよろしくのぅ」


「そう言えば僕もVRMMO始めたんですけど凄いですね。毎朝起きた時に痛みを感じてたんですけど今日はそこまで痛まなくて」


 そう言って義手を軽くあげる孝太君、恐らく幻肢痛という奴かの。


「ほぅ、そんな効果も……聞いて良いのか分からぬが幻肢痛が起きると言う事は後天的理由かの?」


「あ、はい、小学生の時に事故で」


「成程のぅ。ちなみにVR機器は何処のモノを使ってるか聞いてもよいかの?」


「須丹Labだよ!!お父さんとの病院と協力?しててそれで出来たモノを貰ったの」


「ほう、うちの商品じゃの!提携病院と言うと聖榊原病院かの?」


「そうだよ!!」


 聖榊原病院の院長は榊原 桧さんだったの。フィードバックは社長に伝えてもらうかの。


「僕の兄は榊原医療研究所で義手や義足、人工器官の研究してます」


「ほう、ではその義手も?」


「はい、照兄が作ってくれた奴です」


 そう言えば、パーツの人間なんちゃら工学の参考に呼んだ専門家の人の名前が夜内照と言っていたようなきがするのぅ。


「夜内照さんかの?」


「御存じでしたか?」


「うむ、一度お会いした事があるぞい。確か家族の為に学んだと言っておったな。そうか孝太君の事じゃったのだな」


「うわぁ、何だか恥ずかしい」


「照兄は孝兄の事大好きだもんね!私の方が上と言いたい所だけど同じくらい!!!」


「二人は仲が良いのぅ。おぉ、そうじゃ。今日はお昼にお蕎麦屋さんに行こうと思うんじゃが二人もどうじゃ?お爺ちゃんが奢ってあげよう」


「え?良いんですか?」


「うむ、使いどころも余り無いしのお爺ちゃんとお話してくれる御礼じゃよ」


「つまりパパ活ならぬジジ活!!」


「ちょ加奈!失礼だよ」


「良いんじゃよ。じゃがぱぱ活は止めといた方がよいぞ。爺活は良いがの!」


「パパ活なんてしたら桧さん倒れちゃうよ」


「やったことないよ!兄活しかしてないから!」


「ずっと一緒に居るもんね……」


「ではそろそろ向かうとしよう」


「はい」「はーい」



__爺|蕎麦屋・納古屋



「鴨蕎麦を頼むとしよう二人は何にするかの?何でも好きな物を頼みなさい」


「私、南蛮蕎麦!」


「僕はお爺さんと同じ鴨蕎麦にします」


「店員さんや」


「はいはい、お待たせしました。ご注文は?」


「鴨蕎麦二つと南蛮蕎麦を一つ頼もう」


「鴨蕎麦ふたつに南蛮蕎麦ですね」


「うむ、お願いする」


「そう言えばゲームは何を始めたんじゃ?」


「えっとフリーゲーム?」


「フリーライフスローライフプレイライフって奴ですね」


「おぉ、同じげーむをしているぞい」


「本当ですか?」


「久黎爺という名前で遊んでおる会ったらよろしく頼むのう」


「あ、K太です」「K奈だよ!!」


「おぉ、それは偶然じゃのぅ!」


「午後帰ったらログインするんですが時間があれば一緒にやりませんか?」


「良いぞい!次は何の素材を手に入れようかの。前回は加奈ちゃんの装備の素材だったから今度は孝太くんの素材を狙わぬか?」


「でしたら弓の素材ですね木ですね」


「だったら採取じゃのう。次ろぐいんした時に組合のぼぶさんに聞くとよいぞ」


「わかりました聞いておきます」


「ついでに良い木材の事も聞いてみると良いかもしれんのう」


「お待たせしました。ごゆっくり」


 その後はお蕎麦を食べたのち解散となった。またげーむで会うのだがのぅ。蕎麦は美味しかったぞい。




最初の拠点でうろうろしてる爺ちゃんが勧めたゲームを始めたK太達と会うのはまぁ必然だろうなという話。次回は木材集めデス。突然蕎麦が食べたくなったのです。納古屋はナゴヤと読みます。鴨蕎麦は作者大好きデス。

それでは皆様また次回。

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― 新着の感想 ―
やはり近くの子供だった件www と言う事はの、他の人も近くかな?
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