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第01稿04話~爺ちゃん、生産施設で何かを生産したい~



__久黎爺|組合総合生産所



「何が作れるのかのう」


「鍛冶に料理と錬金と……木工?が主みたい」


「錬金!!そう言えば薬草をれくちゅぁーしてもらったのぅ。薬草も取った事だし。何か作れないかのぅ」


「僕は……木工かな矢が作れるみたい。消耗品だから沢山作っておきたい所」


「私は料理かなぁ。実際に作れるみたいだしリアルな味がするのか気になる!!」


「あぁ、カフェで色々と飲み食いしたけど凄いリアルだったよ」


「K兄、ネタバレ禁止!!」


「ごめんごめん、と、素材取って来ないと作れないっぽいね」


「木材なら少しなら譲れるぞい。先日装備を整えた残りじゃがの、食材は残念ながら……おぉそうじゃ、根菜の様な物なら持っておるぞい」


 少し前に捕まえた草を取り出す。地面の中を移動しておった赤い人型根菜じゃ。


「……なにこれ?死んでる?」


「見た目はマンドラゴラっぽいね。齧った跡があるけど」


「そう言えば一齧りしたような気がするのぅ……食べかけは流石に渡すわけにはいかんの」


 赤い人型根菜を鞄に戻す事にする。これは錬金に使えるかの?


「抜いたら死んじゃう系の草モンスターなのかな。マンドラゴラって引き抜いたら死んじゃうんだよね」


「マンドラゴラは引き抜いたら悲鳴をあげるんだけど、その悲鳴が余りにも五月蠅くて心臓が止まっちゃうんだったような」


「これは引き抜いたが死ぬ事は無かったぞい。あ、でもこの草は抜いたらくたったぞい」


「んー、食材調達が先かな?」


「でも先立つモノが無いと」


「そうじゃ、丸兎の素材を組合で売る事も出来るぞい」


「それなら少しは足しになりそう。何処で売るの?」


「案内するぞい」



 という訳で、勝手知ったる集会所の受付にやってきたぞい。


「素材の納品ですか?ではあちらの買い取りカウンターで受け付けます」


「そうじゃよ。あ、K太君、K奈ちゃんや、防具の素材分は残しておくんじゃよ」


「わかりました」「はーい分かったー」


「儂は、ちょっと受付で任務でも眺めようかのう」


「じゃぁ行ってきますね」


「終わったら声をかけて欲しいぞい」


「はーい!」



「受付さんや、湖周りにいる液体の様な敵はどうやって倒すのかのう?」


「湖の回りの液体……多分、水玉ですかね?水属性以外をのせた属性攻撃なら通りやすいですよ。反面、物理攻撃は利きにくいです。そう言った理由で素材も比較的高く買い取ってます。魔法が使える方々のお金稼ぎに良く使われてますね」


「ほぅほぅ、物理攻撃で倒すのは厳しいのかの?」


「核まで一気に攻撃が届くなら倒すのは厳しく無いです。でも核は液体の中なら自由に移動出来て液体と言う装甲を貫くか全てを押しつぶすかのどちらかになりますね。核が一番高く買い取れますが探索者なら核を破壊してもドロップ品で無傷の核が手に入るらしいので稼ぎに良いようです」


 ふむ、目的の点の攻撃の習得をする相手としては申し分無さそうじゃ。


「そう言えば錬金をしようかと思うのじゃが何か必要な物はあるのかの?雑草から、えとらくとぉ?かの、する予定なのじゃが」


「ポーションにするのでしたら薬草と良いお水ですね。先程、話題に出た水玉の雫は初心者向けの錬金用の水になります。あとは湖の水も蒸留水にすれば使えますね」


「成程のぅ。では頑張って水玉さんを倒す事にしようかの」


「健闘を祈りますね」


「お爺ちゃん終わったよー」


「おぉ、こちらもひと段落着いた所じゃよ。そうじゃ受付さんや、食料などが買える店は何処にあるのかのぅ?」


「でしたら神社階段の鳥居前の広場を挟んだ向こう側にありますよ」


「分かったぞい。教えてくれてありがとぅのぅ。では行くとするか」


「値段どれくらいなんだろう」


「安いと良いなー」


 集会所をあとにし、取り敢えず広場に向かうとする。


「そう言えば街の中をよくよく見るのは初めてかもしれんのぅ」


「広場には噴水がありますね。あ、雑草が生えてますね」


「おぉ、生えておるのぅ。採取ポイントじゃ色玉草を少々頂いて行こうかの」


 採取ポイントから雑草を少々採取……したが減ったようには感じない。光の珠が鞄に入るだけじゃの、どうやら街の中では生えたままの描写になるようじゃ。


「光の珠で回収しても見た目は生えてるまま……手摘みは?出来る、でもアイテム化はしない感じなのかな」


 K太君もやはりそこが気になる様子じゃ。ううむ、確かに気になるの。


『仕様です』


 おぉ、さいだす君久しぶりじゃのう。


『街の中の採取ポイントは一定時間で復帰します。その際、街の景観への干渉はありません。街の外での採取は採取ポイントではアイテムがランダムで入手出来ますが目的の素材をフィールドワークで直接採取し入手する事が出来ます』


 ふむ、説明ありがとうのぅ。つまり、今後に採集任務を受けた時は、直接採取してった方が良いようじゃな。


「お爺ちゃん、K兄行かないの?」


 おっと待たせてしまった様じゃ。儂等は広場を通り抜けて未知のえりあに突入じゃ!




街中の物のアイテム化は採取ポイントでしか出来ない仕様となっております。外だと現物を採取してもアイテム化が出来るので魔法の鞄に入れられます。これはエリア設定です。町や村エリアではそういう仕様だと思ってください。

それでは皆様また次回。

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[一言] 説明回ですね(≧▽≦)
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