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第01稿03話~爺ちゃん、採集に勤しむ12~



__久黎爺|草原


 という訳でろぐいんしたぞい!!確かに前回ろぐあうとする時に羊が言っていた様に草原の入口に出たのう。


 辺りを見回すと地面に光る丸い円が浮かんだ。すると空に向けて光る円柱となり光が消えると目の前にはなんとK太君が居った!!これがろぐいんの瞬間の様じゃ。綺麗じゃのぅ。


「あれ、久黎爺さんこんにちは」


「あい、こんにちは丁度、儂もろぐいんしたところじゃよ。貴重な瞬間を見させてもらった」


「ログインの瞬間ですか?どんな感じなんですかね?」


「地面から輝く円が柱になってぱぁんじゃ!」


「地面の円が柱になってバァン……一発芸の早着替えかな?」


「いやいや、ばぁんじゃ。うむ……?兎に角、綺麗だったぞい」


「えっと、知り合いが始めるからそろそろ迎えに行かないと久黎爺さんもお暇なら一緒に行きますか?一緒にやるなら、あの子もついてくると思うので紹介しときたいですし」


「今はログインしたばかりで暇だったぞい、では一緒に行くとするかのぅ」


「多分、神社で合流出来ると思います。行きましょう。あ、PT申請送っておきますね」


 街に入った所でPT申請が届く。


『PT招待申請が届きました。承認しますか?』


 さいだす君が久しぶりな気がするのぅ。無論、はいじゃ。


『PTに加入しました』


「入れたぞい」


「じゃあ、神社に向かいましょう」


「あい分かった!」



__久黎爺|神社



「あ、K兄!」


 神社に向かうとぷりちーなお嬢ちゃんが待っていた。ううむ、何処かで見たような気がするのぅ。


「あ、僕と同じエルフにしたんだね」


 ふむ、緑では無く茶髪だが耳は長い、えるふじゃ。そして小中学生ほどの背丈じゃの。


「うん、一緒にした!ところでそちらのお爺ちゃんは?」


「こちらは久黎爺さん、始めた時に集会所の位置とか教えてもらってフレンドになった人だよ」


「K奈です!よろしくお願いします!お爺ちゃん!」


 ふむ、K太君とK奈ちゃんはKで揃えている様じゃ。


「うむ、よろしく頼む!元気が良い子じゃのぅ」


「元気だけが取柄なので!」


 うむうむ、元気な子が居るとこっち迄、元気になってくるわい!


「では早速、集会所へ行って使う武器を決めたらいいと思うぞい」


「そうですね。K奈、案内するから行こう。あ、PT申請もしとくね」


「はーい、あ、お爺ちゃんにもフレンド登録送るね!」


『フレンド申請が届きました承認』


 勿論、はいじゃ!ううむ、K奈ちゃんはこの手のげぇむは手慣れて居そうじゃのう。学ぶのはこちらになりそうじゃ。




「ハーイ、初めマシテの方は初めマシテ、会っタ事アル方はお久シブリデスネー」


 武器の紹介をしてくれた修練場の主、ボブさんじゃ。


「初めマシテのお嬢サン、武器をお探しですか?エルフですかー弓を使うにはソノ体系だと膂力が足りませんねー短剣、小さめの双剣、クロスボウ等は如何でしょうか?」


「ハンマーにする!」


「ワット?」


「まぁ、そうだよね」


「ハンマーかの?」


「両手持ちなら必要膂力モ下がりマスが大丈夫デショウカネ?こちらがハンマーデス。持ってみてください」


 そう言ってボブさんは人の頭程の大きさの木槌をK奈ちゃんに渡した。


「はーい!んぐぐ、両手持ちで何とか……」


 それを受け取ったK奈ちゃんは両手で木槌を引き摺りながら持ち上げようと頑張っておる。


「振れマスか?」


「無理」


「でしたら軽量化スキルの付いたハンマーを用意スルしかナイデスネー」


「軽量化!それは何処で手に入るの?」


「威力や攻撃力増加のスキルを付けなければ威力が足りなくナルのデス……が、最初デスしコチラを差し上ゲマース」


「木槌?」


 別の木槌をボブさんは取り出してK奈ちゃんに渡す。渡された木槌は先程の3倍程は大きいがK奈ちゃんは軽々とそれを持ち上げた。


「おぉ、軽い!!」

 

「軽い代わリに威力が低いデス。が、丸兎ナラこれでヤレますヨ」


「よーし!私はこれを使う!」


「草原カラ出ルなら攻撃力を高くスルか筋力をアゲて装備出来るようにスルのが良いでショウ」


「わかった!じゃぁK兄、丸兎って言うの狩りに行こ!」


「久黎爺さんもそれでいいですか?」


「丸兎かのぅ、丸兎と聞いて思い出したのじゃが儂は外れておいた方が良いのではとも思うんじゃが」


「あぁ、逃走禁止の丸兎の壁がありましたね。まぁ負けてもデメリットがある訳でも無さそうなので大丈夫だと思いますよ」


「であれば一緒に遊ぶとしよう!」


「遊びましょ!」



__久黎爺|草原



「ここが草原!!広い!!VRすっごい!」


 K奈ちゃんが飛び跳ねておる。元気な子を見るとこちらも元気になってくる気がするのぅ!


「K奈ちゃん、あそこに丸兎が居るよ」


「わぁ、ほんとだ!可愛い!」


 K太君が見つけた丸兎に近寄り、頭を撫でているK奈ちゃん。


「あ、でも、さっき黒いおじさんが言ってたけど、丸兎さんがエネミーなんだね!」


 そう言って撫でるのを止め、K奈ちゃんは木槌を振り上げた。そしてズドンと音を立てて丸兎が一匹、光の珠となった。


「……容赦ないね」


「可愛かったから一思いに苦しまない様にやってみた。反省はまったくしてない!」


 一撃で倒すとはこれが木槌の力……!!なのかのぅ!




新たな友達を仲間に何時までも草原付近から旅立たない爺ちゃん……

そろそろ新たな場所に行ってみたい(願望

東原から出られる日は来るのだろうか。

それでは皆様また次回。

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