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第01稿03話~爺ちゃん、採集に勤しむ8~


__久黎爺|森



「蜂さんを見つけたぞい」


 前回、戦った群れとは違い一体一体がちょっと大きいようじゃ。


「大きい方の様ですわね。前回のは群れで体力が共有されていたのだけれど、あれは一体一体個別に体力が設定されてる方の蜂ですわよ」


「ではK太様、先制攻撃をお願いします」


「はい」


 K太君が弓を射ると蜂に吸い込まれる様に矢が着弾した。おぉ、上手いのぅ。矢が当たった蜂と共に計3匹の蜂がK太君の元へ向かって来た。流石に一撃で落とせる相手では無いようじゃな。


 群がる蜂さんが辿り着く前に羊がK太君を守るように蜂さんの視界を遮る。そして、斧を二本投げた。投げた斧はブーメランの様な挙動をとり、蜂さんに当たり羊の元に戻ってくる。


「K太様、斧を当ててない蜂を処理してください」


「はい!」


 一匹はそのままK太君に向かっているが、既に第二射をつがえたK太君が向かって来た蜂さんを射貫いた。射貫かれた蜂さんは地面に落ちてもがいている。


「K太様、トドメをお願いいたします」


 K太君の方を見ずに指示を出す羊はさながらベテラン羊長。……否、執事長じゃのぅ。そして、やはり遠距離、遠距離攻撃が欲しいのぅ。石を勧められそうじゃな。投擲攻撃を極めるかの?

 K太君は地面に落ちた蜂さんにナイフを突き立て光の珠に変わった。


「では私が受け持ってる蜂を一匹、久黎爺様が受け持って貰えますか?」


「うむ、どうやれば良いのかのぅ」


「石を投げて気を引きましょう」


「やはり石か!」


 石をインベントリから取り出して投擲をする。よし、当たるか不安であったが何とか当てる事が出来たぞい!しかし、蜂さんはこちらに見向きもしない。


「やはり一つでは、火力が足りない様ですね。頑張って何個も当てましょう」


 なんと、動き続ける蜂に何個も当てなければならんとは!数打てば当たるの精神で行くとするか、それとも一発一発を大事に行くか。どちらを取るのが良いのだろうか。


 石は消費アイテムなので後先考えずに使い大事な所で無くなるという状況にならないよう一発ずつ当てていくとしよう。


「あい分かった!」


「良いですね、今回は声ではあまりヘイトが溜まらない相手ですけど声を出すのもヘイト値を高くする方法ですから」


 ふむふむ、へいと値……へいととは確か憎悪じゃっただろうか?文脈からして敵対心の値と言う事じゃろうかの。


 それはともあれ、石をひとーつ、ふたーつ、みぃーっつと当てた所で石を当てていた蜂さんがこちらに向かって尻を突き出し一直線に飛んできた。お尻の大きい針がきらりと光る。あれに刺されたら毒だとか関係なく痛いじゃろうて。はて、前回の説明で毒があると聞いたか忘れてしまった。女王蜂の毒針なるアイテムは手に入れたが働き蜂に毒があるかは覚えておらんのぅ。取り敢えず回避行動をするとしよう。


 迫る針を老体を動かし避ける。うむ、ちょっと疲れて来たのぅ。じゃが、心地よい疲れじゃ。ぎっくり腰にはならない疲れじゃな。地面に突き刺さる蜂。うむ?どうやら地面でもがいている様じゃ。


 今なら石を当て放題じゃ!!ありったけの石をもがいている蜂さんに投げ付ける。


「……久黎爺様、射程的にメイン武器で良いと思うのですが」


「確かにそうじゃの。では、めいんうぇぽんを使うとしよう」


 三節棍を装備し地面に伏した蜂さんをたこ殴りにすると光の珠となり鞄に吸い込まれて行った。


「倒したぞい!」


「では次はこちらの働き蜂を久黎爺様が引き付けた所をK太様が攻撃してみてください」


「はい分かりました」


「では石を投げるぞい!」


 石を4つ程当てると蜂さんは儂の方に飛んできた。


「狙います」


「ガードか攻撃で怯ませるとK太様が攻撃しやすくなるのでやってみてください」


 分かったぞい!三節棍を飛び込んでくる蜂さんにほーむらんじゃ!うむ、外したわい。ちと大振りすぎたかもしれん。


「ここ」


 儂の攻撃を避けた蜂さんに矢が突き刺さる。おぉ、流石K太君じゃ。儂が足引っ張っても当ててくれるのぅ。流石と言っても会ったばかりじゃがの!


「飛んでいる敵を地面に落とせばチャンスですよ」


「じゃぁ、ナイフで追撃します!」


「儂も殴るぞい!」


 うむ、では有り難く、たこ殴りにするとしよう!K太君と二人で蜂さんが光の珠になるまで、しこたま殴った。


「どうじゃろうか?」


「えぇ、良い感じですね。では次からは、お二人でやってみてください」


「あい分かった!」


「では僕が先に攻撃するので石を用意しておいてください」


「うむ!了解した!では蜂さんを探すとしよう」


 森の奥へ進むと蜂さんが大量に現れた!数が多すぎるのぅ。よく見ると先程戦ったモノとは違う小さい大群の方の様じゃ。


「あ、これはまたクイーンビーですかね?」


「では露払いしてクイーンビーを二人で狩って貰いましょうか」


「うわぁ、ちょっとコレは怖いね」


「儂が守るから安心するぞい!」



流石に疲れが出始める爺ちゃん。そして大き目の蜂一匹だと怖くないけど、小さい蜂が大群で現れると怖くなるK太君、そして空元気で調子に乗る爺ちゃん。次回、爺ちゃん&K太君VS蜂の群れ。

それでは皆様また次回。

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― 新着の感想 ―
[一言] 蜂を大量に狩ってるから何か称号付くかしら?(๑^ 艸^๑)
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