表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/44

第01稿03話~爺ちゃん、採集に勤しむ4~


__久黎爺|草原



「爺さん、大丈夫か?しっかりしろ!」


「んむむ、もう朝かの?」


「対人オフにしてくれてたみたいだな。助かった」


「あら、貴方がたとは違って私はPKはいたしませんの」


「おぉ、おぜうちゃんかの」


「御機嫌よう、お爺様、先程は大技をぱなして失礼いたしました」


「あのふらっしゅなぐれねーどはおぜうちゃんの技だったのかの」


「俺達もPKはしたこと無いぞ」


「え?その見た目で?」


「見た目で判断すると命取りになるぞ?見た目で攻撃したら攻撃でターゲッティングしてくる奴だったりな」


「そう言えば最初に出会ったときには何かもめてたのぅ」


「あぁ、勧誘してたんだ。有名人だし」


「何回、勧誘されてもモヒカンにするつもりはありませんので」


 ふむ、もひかんにしなければ入れぬとは……頭の中でもひかんとなったおぜうちゃんと羊を思い浮かべる。ううむ、どうやら山羊頭にもひかんを追加すると霧がかかったようになるようじゃの。


「別にモヒカンしか入れないわけではないからな?」


 どうやらもひかんは違うようじゃ。


「あら、てっきりモヒカンズとか言うギルド名でしたからそういう志向なのかと思ってしまいましたわ」


「ほうほう、儂は加入条件を満たしている様じゃ」


 頭のとさかに手をやると指を突いた。不思議じゃ。髪の毛ではなく樹の幹の様じゃ。この髪型で頭突きをしたら武器よりもダメージがでるんじゃなかろうか?ふむ、手立てが無ければ試してみようかの。


「うちは何時でも歓迎だ!それと、PKなんかしてたらギルドは作れないからな」


「そうなの?」


「いや、PKルートでも作れるかも知れないが、今のところ分かってるのは探索者として貢献度稼ぐくらいか?中央の王都で王との謁見が通れば、ギルド設立が出来るようになる。勿論、人を殺せば貢献度とか下がる」


「なるほどのぉ、こつこつと貢献度を稼げば良いんじゃな?」


「あぁ、俺らみたいにPTで稼いでも共通で貢献度は上がってくからソロよりはPT組んだ方が速いと思う」


「なるほどのぉ、戦闘などに慣れたらPTを組んでみるのも良いかのぉ」


「まぁ、俺らのギルドはそれで設立出来たってだけだから別の方法もあるかもしれないな。とすまねぇ、仲間に呼ばれたから俺はもう行く」


「おぉ、お疲れ様だぞい。所ではうんどさんはどうなったのかのう?」


「全部焼かせていただきましたわ。素材が欲しいのならお譲りいたしますわよ?」


 おぉ、広範囲……焼却かの?凄いのぉ。先程のアレは攻撃魔法だったのかのぅ。


「そう言えば、対人をおふとは何ぞや」


「魔法を使う場合、敵以外を攻撃しない様に設定する事が出来るのですわ」


「武器の攻撃は出来ないのかの?」


「えぇ、魔法だけの機能だった筈だと思いますわ!」


「ふむ、おや?そう言えば、羊さんはどうしたのかの?」


「羊なら、多分そろそろ来るわよ。新人さんがハウンドの群れに巻き込まれてたから救助を頼んだわ。あ、あそこに居るわね」



「お待たせしましたおぜうさま」


「助太刀ありがとうございます」


「おぉ、二人とも無事でよかったぞい」


「あ、久黎爺さん、こんにちは」


 羊が連れてきた人物はエルフの少年、K太君だった。そう言えば始めたばかりだと言っていたのぅ。


「おぉ、K太君。早速、狩りに来たのかの?」


「はい、そうだったんですけど犬に囲まれて困ってた所をこちらの羊さんに助けていただきました」


「武器は何にしたんじゃ?」


「弓と短剣にしようかと思ってる所です。このゲーム、現実よりも動けて楽しそうですしね」


「えるふと言えばのいめーじじゃのぅ」


「そうですね。短剣は儀式用の短剣なら魔法の威力が上げられる物もあるらしいのでそれを目指します」


「ほぅ、魔法を使えるのか良いのぅ」


「久黎爺さんは使えないんですか?」


「うむ、儂は仙人で魔法ではなく気功を使う事が出来る様じゃ」


「気功……ですか。魔法とは違う系統なんですか?」


「おぉ、そうじゃのぅ。言い換えて見れば運動えねるぎーを操る力ではあるのう気を込める事によって飛ぶ力を高めたり攻撃力を上げたり、気を直接ぶつけたりかの」


「凄い、サイコキネシス!てっきり、気功って自分の身体を鋼の様に硬くしたりするバフだと思ってたんですが漫画であるタイプの気功なんですね」


「ふむ、成程。浅学ですまぬが漫画や超能力については余り知らぬのでご教授願っても良いかのう?」


「えっと漫画の知識で良いなら大丈夫ですよ!」


「なら、カフェに行きましょう。ここで立ち話してハウンドが寄って来ても大変でしょうし。案内いたしますわ!」


「おぉ、K太君は時間は大丈夫なのかの?」


「時間は……はい、大丈夫です!」


「ふむ、それならば、てぃーたいむといくとしよう。うむ、若者の門出じゃ。話も聞かせてもらうし儂が奢ろう!」


「あら、お爺様太っ腹ですわね」


「お言葉に甘えます」




お爺ちゃんはスタングレネード……と言いたかったのだ。多分、恐らく。

対人関係はあくまでも世紀末が自衛の為に把握してる事だけです。ヒャッハーするけど略奪民族では無いのです。見た目ではしそうだけど。

次回、気功術は超能力?教えてK太先生。


それでは皆様また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] どんどん仲間が増えてる(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ