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第01稿02話~爺ちゃん、素材を集める15~


__久黎爺|集会所



 ふむ、どれが雑草さんの採取くえすとかのぉ。納品くえすとはある様じゃが、分からないので受付さんに聞くとするか。


「受付さんや、雑草の採取クエを教えて欲しいのじゃが」


「あぁ……ボブさん薬草の事をまた雑草って教えたんですね……」


「うむ、その通りじゃ」


「えっと、あの人がボンボンと言ってた奴は色玉草と呼ばれています。様々な色の玉に、花が見えるからですね。あとは小さい花と葉っぱだと言ってたものは小流と言います。小さいに流れると書いてコルです。生えてる所は地面がぬかるんでたりするので気を付けてください。それから後の魔力の薬草は日光花と鴉豆です、こちらは字面で分かると思うので割愛します」


 蒲公英は日光花、からすのえんどうが鴉豆じゃの。


「ふむ、今ある依頼はどれがあるかの?」


「どれもあります。プレイヤーの方なら採取クエストを受けずに鞄に入れて買い取り窓口の方に来てもらえれば依頼を通さなくても買い取りして貰えますよ」


「成程のぉ。では、早速、採取に行って来よう」


「お気を付けて」



__久黎爺|草原



草原へと繰りだしたぞい。どれどれ、むむ、よく見ると蜂さんの居た森で見た様な採取出来る場所がみえるのぉ。ここじゃ!探ってみると光の玉が散らばって鞄に引き寄せられていく。鞄の中身を確認して鞄の中に目的の……沢山の草が入っておるわい。ううむ?草?としか表示されてないのぉ。おぉ、あったあった色玉草じゃ。


 ふむ、どうやら知識として詰め込まなければ正式名称が分からない様になっているのじゃろうか?討伐の品は名称も見れていたが。討伐した対象を分かっていれば良い感じなのかのう。ふむ、では予備知識無く湖の水の様なもんすたぁを倒してみるとするかの。

 はうんどさんを避けて辿り着けるかは分からぬ。やらねば分からぬ何事も。では湖に向かって出発するぞい!



__湖近くの草原



 なんとかはうんどさんに見つからずに湖近くまでやって来たぞい。ちなみに4回ほど神社に戻されておる。

 懸念は一つ。湖の周りは草原の一部か否かじゃ。一部ならまたこの遠き道のりを戻って水さんを倒せばならない。ひとまずは戦ってみればわかるじゃろう。


 ふむ、近寄って分かったことは結構大きさがある事と水と言うよりも粘り気が強そうな、そうじゃな。駄菓子屋で売ってたすらいむと言うものの様な粘り気がある。眼も口も鼻も無いようじゃ。そして、透明な大きな目玉焼きの様な形をしておる。


「では行くぞい!」


 三節棍を振り上げ水に向かって叩きつける。パシャンと音がして三節棍が素通りする。むむ、手応えが無いのぅ。うーむ、水の特徴を持っているのなら火で蒸発させるか凍らせて砕くかとかかのぅ。どちらも現在の手段では使える手段では無いの。


ふむ、物理耐性とやらを持ってる可能性はあるのぉ。では気をぶつけてみるとするか。周りを見ても兎達は居なかった。駄目なら雑草集めして帰るとするかの。


 気を込めて水さんに向かって放つ。水さんに気がぶつかると一瞬弾ける様にのけぞったように見えた。どうやら効いている様じゃ!全然反撃はして来ない様なので気をぶつけまくる事にする。10回ほど気をぶつけると水さんが爆発して光の珠をまき散らす。おぉ、どうやら討伐出来た様じゃな。

 鞄を開けると??の体液と表示される。ふむ、落ちた品はこの体液だけの様じゃ。ふむ、もんすたぁの名前+部位と言う法則かの。部位は知識がなくても分かるようじゃ。



 さて、追加で何体か狩るとするかのぅ!手近な水さんに向けて気をぶつけまくる。一体を追加で倒し4回程気をぶつけたら身体が重くなった。うむ?身体に力が入らなくなって地面に倒れ込む。おぉ、脱力感まで出てきおった。これはどうなっておるんじゃ。足元から冷えてく感覚に襲われる。ちべたいのぉ。


 ステータスを確認するとHPが一桁、MPが0の状態であった。気を使い過ぎた様じゃ。そして麻痺がついておる!これが状態異常状態かの。

 

 胸元辺りまで寒気が進んで来たのでそちらを見ると水さんに取り込まれている様じゃ!腕は力が抜けているが動きはする。剥がそうとしたがまるで糊に手を突っ込んだように貼り付く、おぉ、少しずつ儂が丸呑みされて行く。このげぇむ死ぬときのりありてぃが高いのぉ。悪寒がとまらないぞい。むむ、口元まで水さんが覆ってしまった。息が出来ぬ。



__久黎爺|神社



 ……ここは神社か。ううむ、麻痺は治ってる様じゃな。どうやら死んでしまったみたいじゃな。水さんは相手を麻痺させて飲み込む、結構えげつないもんすたぁさんらしい。


 今回の反省点は気を使いすぎると死ぬと言う事じゃな。時間も良い所であるし今日の所はここまでとするか。次は水さんの事を集会所の受付さんに聞くかの。



 しかし、痛覚無しでコレでは痛覚があったら心臓が止まってしまいそうじゃの。よくよく考えると軽いほらーじゃのぉ。

ほぼほぼ、爺ちゃん心理描写である。字数の割に短く感じる。会話のキャッチボールじゃないからだろうか。爺ちゃんも言ってますが、この世界めっちゃリアルです。正直、爺ちゃんはダクソバリに人間性捧げて攻略してますが、普通の人は死ぬのがリアルすぎるので極力、死なない様に対策を立てて攻略していく人が多いです。死ぬ度にSAN値削れる様な物です。

戯言はここまで、それでは皆様また次回。

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