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第01稿02話~爺ちゃん、素材を集める14~


__久黎爺|集会所



「討伐数は稼げたはずじゃ」


「確認しますね。はい、確認出来ました。こちらが報酬です」


 受付さんから報酬を受け取り、今回は素材の売却はしない事にする。あの喫茶店で食事をしながらどろっぷ品を見るとするかの。



__久黎爺|アズマハラ―カフェ



「抹茶珈琲とこの抹茶ぱんけーきをお願いするぞい」


 うむ、注文をして早速、所持品を確認するぞい!はうんどさんの毛皮……はうんどさんの爪……はうんどさんの牙……はうんどさんの……眼球……?眼球……何に使うのじゃろうか。


ふむ、眼球はお一つで他はそれなりの量が出ている様じゃな。れあどろと言う奴じゃろう。しかし眼球……食材だと言われても食べたくないのぉ。


『食材ではなく錬金等の材料です』


 む、はうんどさんのお肉も所持品にある。丸兎さんのお肉も手に入ってる様じゃ。こっちは料理の素材かの?


 ううむ、さいだす君の助言が無い時は肯定と取ればいいのだろうか。


「お待たせしました。抹茶珈琲と抹茶パンケーキです」


「うむ、ありがとう」


 やはり美味い。ほのかな抹茶の苦みに甘さ控えめのくりーむ。抹茶なぱんけーきも美味しいのぉ。


 もぐもぐ、一仕事終えた後のすいーつは格別じゃのぉ。3時のおやつは会社でも提供すると良いのにのぅ、絶対に効率が上がるぞい。

 そうじゃ、手に入れた素材を鑑定してもらおうかの。アイルさんはろぐいんしてるかのぉ。むぅ、ろぐいんして居らんようじゃ。


 さて、どうするかのう。今の時間は誰もろぐいんはして居らぬようじゃ。


 そうじゃの、新しい素材を集めに採取等が出来る場所を集会所にて聞いてみるとするかの。



__久黎爺|集会所


 と言う訳でお会計を済ませ、集会所にやって来たぞい。


「受付さんや」


「あ、どうしましたか?」


 受付は何時ものお姉さんじゃ。


「1人でも行ける採取出来る場所等はあるかの?」


「何が欲しいんですか?」


「うむ、薬草とかはあるかの?」


「でしたら薬草採取のクエストを受けてみますか?」


「ほう、しかし儂に分かるかの?」


「でワ、ワタシがレクチャーしてあげマース!」


 おお、修練場の教官さんじゃ。


「武器だけでナク、冒険者としての知識もレクチャーしてマスからネ!」


「おぉ、ではお願いするとしよう」


「修練場へレッツゴーデース!」


「あい、分かった」



__久黎爺|修練場


「デワ、ボブによる初心者の為のボブズレクチャーをヤリたいと思いマス」


「ぱちぱちじゃ」


「ここら辺で採れる薬草デスが主に3種確認されていマス。体力回復効果のアル雑草と毒を治療スル雑草、魔力を回復スル雑草デース」


「雑草なのかの?」


「イエス、数ある雑草の中に薬草は生えていマス。なので、薬草の特徴を知レバ雑草の中カラ薬草を見つける事が出来るようになりマスヨ」


「ほぉほぉ成程のぉ」


「雑草の見分け方をレクチャーしマスデス。体力回復効果のあるベターな物から行きまショ。一つ目は花がチアガールのポンポンの様な柔らかソーな見た目で3つの葉が周りに生えてる物デスネ。基本的には回復効果がアリマスが花の色によっては付加効果がアリマスよ白い花は体力回復、赤紫っポイモノは解毒作用も付きます」


 そう言いながらボブさんは地面に絵を書いていく。凄い上手いのぉ。これは三つ葉のくろーばー、白詰草じゃの。


「ふむ体力と魔力が回復する物はあるかのぉ?」


「そうデスね。微々たる物デスが水色のモノが両方回復しマスね」


「ほうほう」


「使用するのでしたら錬金で効果をエクトラクトしてポーションにして使うと良いデスヨ」


「えくと……?」


「おっと失礼、エクトラクト、抽出と言う意味です」


「成程の、錬金……ふむ」


「そのママ食べても効果はアリマスよ」


「機会があれば試してみるぞい」


「さて次の雑草ハ小さい可愛らしい花に小さな葉っぱが複数ついてる物デス」


 そう言ってボブさんが書いてくれたのは芹じゃの。春の七草の一つじゃ。


「草原から見て湖の向こうにアル林や蜂が生息してイル森に分布していマス。こちらは解毒薬、麻痺も治す事ができマス」


「白詰草は何処で手に入るのかの?」


「シロツメクサ……?」


「ぽんぽんの奴じゃ」


「あぁ、ヨく見れば街の中デスラ生えてマスヨ。色に関しては何とも言えまセン……ガ、魔力の多い所だと水色が生えてる可能性が高イデス。でも直接食べるのハヨシタ方が良いデスネ。魔物の糞尿で育ってるモノだと思うノデ」


「あぁ、成程のぅ」


「次は魔力を回復するモノですが二つありマス。黒い鞘に入った豆と黄色い花にギザギザの葉が根本から生えてイル雑草デス」


 からすのえんどうとたんぽぽじゃのぉ。どれも春から夏にかけて見かけるモノじゃ。この分なら薬草探しは恐らく大丈夫であろう。


「以上デス」


「ありがとうのぉ。では早速探しに行くとするかのう」


「クエストを確認してから行くんデスよ」


「分かったぞい!」


ボブの台詞と爺ちゃんの台詞が対照的過ぎて自分で混乱するぅ。

クローバーとセリとタンポポ&カラスノエンドウが薬草です。他にもあるけどクエストで要求されるのがこの4つです。

次回、爺ちゃん薬草名を知る。

それでは皆様また次回。

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