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第01稿02話~爺ちゃん、素材を集める9~



__久黎爺|神社


 接続時間制限が来たので一旦休憩を挟んできたぞい!しかし、範囲攻撃を出来るようになれる気がしないのぉ。うーむ、取り敢えず情報収集と行こうかのう。


 階段を降りて広場までやってきたぞい!


「おぅ、爺さん。爺さんも死に戻ったか」


「おぉ世紀末君。大丈夫じゃったかの?」


「何、至福の時を体験しただけだ。このゲームの感覚の再現は凄い」


 彼もまた、もふもふに囚われし者の様じゃ。


「そうか、ならば良かった」


「所で爺さんどうしてあんなところで丸兎連れてたんだ?」


「はうんどさんを狩ろうと思ったのじゃが儂にはまだ早かったみたいじゃ」


「成程な。ハウンドは群れで行動するアクティブエネミーだからな初心者1人じゃキツイだろう」


「あくてぃぶ……?」


「あぁ、見つけたら襲いかかってくる敵って意味だ」


「成程のぉ、範囲攻撃とやらを覚えなきゃならぬかの」


「後はまぁ、相手の動きは単調だから避けつつ一匹ずつ倒していくかだな」


「ふむ、では動きを把握せねばならぬな。もう一度行って来るとしよう」


「俺もついて行きたい所だがこの後、予定が入っていてな。うちのギルド員は初心者に付けるには不安だし。そうだ、丁度良いフレンドが居るな。いや、初心者には眼に毒か……」


「気にせんでも良いぞ。何事も慣れじゃろう慣れるまでやれば良いんじゃよ」


「そうか、じゃぁまた会おう」


「うむ、またのぅ」


 そう言って世紀末君は足の方から粒子となって消えた。ふむ、ろぐあうとすると粒子となるのか。

 ろぐいんした時はどんな感じなのか気になるのぉ。



__久黎爺|草原


 という訳で戻って来たが丸兎の壁に阻まれるのであった。


「そうであった。この壁を越えねばはうんどさんと戦えなかったのぅ!」


 丸兎を千切っては投げ千切っては投げをしていると良い考えが浮かんだ。飛び越えてみてはどうじゃろうか。ここは草原だが平地、ならばそこ迄高くなければ死ぬ事は無いだろう。気を練り足に気を流し飛ぶ。


 横を見ると兎もついてきていた。下を見ると凄い速度で迫る兎達。それはせり上がってくる床の様にも見え。その毛玉の床に身体を打ち付け――



__久黎爺|神社


 まぁ、そうじゃろうな。跳躍すきるもってるものね。何となく想像ついておったわい。しかし、もふもふの床にだめぇじがあるとは驚きじゃ。


『丸兎によるジャンプ攻撃を連続で受けた判定です』


 成程のぉ。ううむ、困ったのぅ。草原から出られないのう。


『このアズマハラは東門以外は丸兎と会わずに他のエリアにいけないようですしね』


 ふむ、他の門があるのかの?


『はい、現状使っているのは西門で真っ直ぐ道なりに行くと王都に行く事が出来ます』


 他は北国と南国かの?


『シーバーとスダリアですね。しかし現状の地図と勢力状況的には王都を経由して他の国に行くのが安全だそうです』


 勢力かの?国同士での力関係かの?


『いえ、そうではなく魔物の分布的に王都を中心に東西南北の国同士を線で結びその線から離れる程魔物が強くなると言った感じです』


 成程のぉ。つまり他の門は現れる魔物さんが強いという事かの?


『そう言う事になります。他の国に直接行くなら探索者組合等で護衛を募ったりするそうです』


 ふむ、そんな依頼は丸兎によって打ち砕かれているのぉ。あんなに可愛いのに数は暴力じゃ。


『ハウンドの居る所まで戦闘状態にならなければ丸兎には囲まれませんよ』


 なんと。


『草原での戦闘状態が逃走禁止フィールドの条件ですから』


 丸兎を殲滅しようと戦闘状態になっていたから先に進めんかった様じゃ。


『そろそろ就寝時刻の様ですがどうしますか?』


 む、もうそんな時間なのかのぉ。体感時間が早く感じるのう。明日、再挑戦とするか。

爺ちゃん、一向に草原から出られない。爺ちゃんはハウンドを倒す事が出来るのか。

それでは皆様また次回。

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