第01稿02話~爺ちゃん、素材を集める~
__久黎爺|公共工房
「さてとまずは話を聞かせてもらうにゃ」
「良かろう」
「まずはどうしてその武器を使いたいと思ったのかにゃ?」
「三節棍は近接武器としてふれいるの方は飛んでる敵にも届くようにと思ってのぉ」
「ふんふん、にゃるほど。じゃぁ先に三節棍の方を作るにゃ。常用はそっちにゃんでしょ?」
「うむ、そうなるのう」
「もう一つの方は遠距離フレイルって事で良いんかニャ?重い方が良いかニャ?」
「そうじゃのう、遠心力が加わる位には重い方が良いと思うんじゃが」
「ふんふん、取り敢えずこれに記入してくれるかにゃ?ここに書かれた情報は口外しない事を約束するにゃ」
「契約書みたいなものかのう?」
「作った人と書いた人しか読めない魔法の紙にゃ」
「お爺様が書いた内容は私達には見えません。それを使ってスキル等を伝えるんですのよ」
「スキルを利用する前提の武器とか作ってるからにゃ。それがオーダーメイドの強味にゃのだよー」
「成程のぅ。すきるとかを書けば良いのかの」
「そうにゃ」
ふむ、取り敢えず記入事項の通りに書いておくかのう。
「まだ始めたてかにゃ。それなら三節棍でスキル上げと素材集めをすると良いにゃ。鉱石と木材。レア狙いでスキル上げしてくると良いにゃよ」
「あい、分かった」
「そう言えば、そろそろ時間ですので私達は一旦落ちますわね。お爺様、フレンド登録いたしましょう」
「おぉ、ふれんど登録か。どうやってするのかの?」
「メニューを開いてフレンド申請というボタンがあるので、それを押すと入力画面が出ます。そこに相手の名前を入力して送ると言う感じです」
『この場に居る三人にフレンド申請を送りますか?』
おぉ、さいだす君かお願いしようとするかのう。
『フレンド申請を送りました』
「ちゃんとフレンド登録が届きましたわ」
「これで友達じゃのう!」
「これで何時でも連絡が取れるにゃ。面白そうな機構、幾つか考えとくからスキルが上がったら言うにゃよ」
「あい分かった」
『最大接続時間は残り2時間程です。その前に一度ログアウトするようお願いします。休憩は2時間以上の感覚を空けると良いです』
ふむ、そう言えばぶいあーる機には一度に接続出来る時間が決まってるのであった。ふむ、武器が出来るのはどれくらいかかるのだろうか。
「とりあえず三節棍と丸兎装備の素材を貰うにゃ鉄鉱石が6と丸兎の皮が20位あればいけるにゃ。あとは何か素材があれば更に強化出来るにゃ」
「あい分かった。素材、素材かのう」
所持品を一覧表示。どうやったら出来るのかのう。
『所持品を表示します』
おぉ、さいだす君ありがとうのぅ。
ふむ、数の多い素材ではなく少ない素材を見ていくかの。
くぃんびーの毒針と丸兎の爪、む、蜂の翅が二種類あるのぉ?
『もう片方は火属性が付与されている様です』
そう言えば属性付与された蜂さんを倒したからそれかの。
「くぃんびーの毒針、丸兎の爪、火属性の蜂の翅くらいかのう」
「その中だと丸兎の爪かにゃ。でも一応、その二つは取っといて欲しいニャ。もしかしたらちょっと上の装備作る時とかに必要になるかもしれないニャ」
「あい分かった」
言われた素材を所持品から取り出してみる。
「ん、数はあるにゃね。それじゃ、完成したら個チャを送るにゃ」
「こちゃとは何ぞや」
「個人チャットの事にゃ。メールみたいな物にゃ」
「成程のぅ。では儂も一度ろぐあうとするかのう」
「フレンドリストで相手がログインしてるかは確認出来ますから声掛けて下されば、また狩りに付き合いますわよ」
「居たらお願いするとしようかの」
「それでは久黎爺様、失礼させてもらいます」
「またのー」
「じゃぁ、アイルも失礼するにゃ」
『ログアウトしますか?』
うむ!
__久黎爺|VRるーむ(仮
「ふぅ、おぉ、蒸し風呂かの!?」
意識が現実に戻ると部屋が蒸し風呂になっていた。これは確かにえあこんの導入が必要じゃのう。丁度、お昼時じゃ。外食ついでにえあこんを買うとするか。
しかし、実に有意義な時間じゃったのぉ。友達が3人も増えたぞい!また会うのが楽しみじゃ。
友達が出来て喜んでいる爺ちゃん。フレンド登録しただけである。
それでは皆様また次回。




