朝-起床〜出発
朝の陽射しが部屋を朱く照らす
今日という日の訪れを告げるかのように騒がしくなる
「今日もいい朝ね...さあて今日という日が来たことに感謝の祈りを捧げましょっと」
ある部屋から独り言のような声がする
町外れにそびえ立つ屋敷の最上階に住むその人物は...とても美しい黒い髪を持った2、30代の女性であった
感謝の祈りを捧げ 広間と思わしき場所に彼女は降りる
「おはよう...」
「おはようケテル 珍しいな 普段より5分遅いぞ」
「ちょっと髪を整えててね...」
「そうか 俺は仕事に行くから奴に伝えておいてくれ」
「はいはい 自分で伝えておきなさいよ...」
そう親しげに男と話しながら彼女は広間の横の部屋に入る
「おはようございます!」
「あら...おはよう 今日の朝食はなに?」
「今日の朝食はある方のリクエストで赤身魚の切り身と味噌汁と黒糖パンです」
「ずいぶんミスマッチね...米でよかったんじゃない?」
「まあリクエストですので... あと数分で出来上がるので席に着いてお待ち下さい!」
「はいはーい」
席につこうとすると先客が居たようだ
その先客は見るだけで圧倒されそうな人物だった
「おはようございます大王様」
「ああおはようケテル 寝坊するなんて珍しいじゃないか」
「大王様こそ普段よりおそくありません?」
「それがな...普段は食う奴が今日は居なくてな...」
「ああなるほど そういえば彼女は昨日から町に出かけて不在でしたね」
「そういうことだ...しかし殺風景だな」
「相変わらずこの食堂は広いですし...」
「まあな 数万人が同時に食えるように作ったが祝宴の時でもないと埋まらないからな」
そう雑談をしていると料理を持った1人の人型生物がやってきた
「お待たせ致しました 本日の朝食です」
「ああ ありがとう...何だこのメニュー」
「あ 大王様も思います?」
「魚にするなら米の方が...」
「そう思うならリクエストをお願いします」
「じゃあ明日にでもリクエストを入れるかな」
「では 食事が終わりましたらお呼びください」
そう言って人型生物は帰っていった
「じゃあ食べるか」
「そうですね」
「「食物神に感謝を込めて 頂きます」」
「ご馳走さま」
「私もご馳走さま」
「食事終わったから片付けておいてくれ!」
食堂の奥の方から返事と思わしき声が返ってくる
広間に2人の人が食堂から出てくる
「今日はお前は休みか?」
「はい ですので私も町に行こうかと」
「ああわかった 今日仕事の連中に会ったら仕事に戻るように伝えてくれ 今日の見回りは7番だからそいつらはいい」
「わかりました では大王様もお仕事頑張ってくださいね」
「ああ勿論だとも」
屋敷から黒髪の女性が出てくる
さあ1日の始まりだ




