259 アスラを倒した
エルフのエリとエキドナが命を代償に、契約魔法を取り交わした。
「ショータ、さあ頼んだぞ!」
エキドナが俺を急かす。
「はぁ、分かったよ。」
俺は気配を消して、アスラに向かう。
エキドナはワクワクして見てる。
「バズ、飛蝗を頼む。ユキは閃光直後に永久凍土だ。アスラの動きを止めてくれ。」
「承知シマシタ。」
「みんなぁ!俺に力を貸してくれえええええ!」
俺は両手を空に向ける。
手の平に気が集まる。
これ?著作権侵害にならないよなぁ。
ちょっと心配だ。
○気玉みたいに玉状になってないから、良しとしよう。
魔神パズズのバズは、アスラから離れて、飛蝗の魔方陣を展開した。
その間、ユキがアスラを引きつける。
「飛蝗!」
魔方陣から数万の飛蝗が黒い霧になって、襲い掛かる。
黒い飛蝗がアスラに殺到し、結界を食い破ろうとする。
アスラは手にした玉を光らせる。
閃光。
直後に雪女のユキがアスラに近付き、魔力を展開する。
「永久凍土!」
アスラが凍り付く。
しかし、アスラの力で氷に罅が入る。
俺はアスラの正面から、アスラの核がある胸の中心に手を当て、渾身の気功波をぶちかました。
ブフォっ!!!
アスラの上半身が首を残して消滅した。
お、メッセージが流れないと言う事はまだ生きてるぞ。
俺は転がったアスラの頭を掴んで、生命力を吸収した。
「生命力吸収」
アスラが目を閉じて、頭の中でメッセージが流れた。
お、やっと死んだ。
そして、久しぶりにレベルアップもした。
アスラの死骸はダンジョンに強制吸収して、ダンジョン化を解除した。
「おいおい、何だ!今の魔法は?」
エキドナが俺のそばに寄ってきた。
「秘密だよ。」
「むむむ、ショータも強かったのか。てっきり口だけだと思ってたぞ。」
ああ、エキドナの前で戦った事無かったなぁ。
エキドナをジト目で見る。
「気に入った婿にしてやる。」
「はぁ、お断りします。嫁は間に合ってます。」
「良いじゃ無いかぁ。強い子が出来るぞぉ。」
「ヤだってば、約束を守れよ。」
「約束は守る。・・・分かった、この姿が問題なんだな。」
エキドナの下半身が人間に変化した。
黒い革状のショートパンツに、黒い革状のニーハイのロングブーツで太腿が眩しい。
うぅ、艶やかな色気にドキッとしちゃったよ。
「ほらほら、こんなのが好きだろう。子を作ればいいのだ。」
エキドナが俺に抱きつく。
瞬間、俺とエキドナの間にユキとエリが割り込む。
「ダメなのじゃ。」
「ダメでありんすぇ。」
「何、お主らがショータの女か?」
「そ、そうとも言えなくも、なくもないのじゃ。」
どっちやねん。
「そうでありんす。」
お!強気の発言。
「強い男は嫁が多くても良いのだぞ。」
「そりゃそうじゃが・・・。」
おいおい、エリさん言い負けないでよ。
周りでバズと空狐のクーコと鵺のライヤが無言で見ている。
「取り敢えず、ペロ達の元に行こう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
カクヨム様にて先行掲載中、
続きが気になる方はどうぞ。




