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223 城塞都市ゲルフ

気功士兵団がフロスト砦を撤退するちょっと前。


キャル達気功士兵団が、気功士王国に戻る事になった事をキャルが伝えに来た。


「事前のお話の通り、同盟破棄及び撤退を宣言して来ました。」


「うん、分かった。俺達は辺境伯の領地に向かうから、分かれて行動する事になるな。」


「はい。ショータ様もお気を付けてください。無事任務遂行出来る事を祈ってます。」


「ははは、問題無いと思うよ。それより帝国との関係が流動的になるだろうから、情報連絡は密にしていこう。」


「勿論です。」


深夜俺達はフロスト砦を出ると、それぞれ分かれて進む。


なんか夜逃げみたいだなぁ。なんて思いながら、迅速に撤退は完了した。


俺はダンジョン機能で、ヴァンパイア真祖ヴァラカに砦撤退及び同盟破棄を伝え、ダルアに国として今回の件について、帝国へ正式な抗議文と声明を出して貰う事にした。


真祖ヴァラカには、俺が不在中の帝国軍や魔王軍との有事の際に、将軍として軍を率いて貰う事にしている。


辺境伯の居城がある都市には、俺とエルフのエリ、ハーピーのハルカ、雪女のユキ、魔神パズズのバズが向かう。


勇者パーティーとの戦闘でエリが召喚した鵺のライヤ、空狐のクーコ、サラマンダーは国に送還している。


まあ、エリと契約している精霊達は何時でも召喚可能なんだけどね。


深夜の移動はバズに俺とエリが乗ってハルカが隣を飛び、ユキは冷気になって俺達の周りに漂い、馬車より速く進んだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


夜が明けると辺境伯の居城がある、城塞都市ゲルフが見えてきた。


魔王軍の領域と隣接しているゲルフは、石で出来た高い城壁に囲まれていた。


城門の前には深い堀があり、堀を跨ぐ跳ね橋がある。


早朝の為、跳ね橋は上がっていて、まだ城門も開いていない。


俺達は城門を避けて、堀を飛び越え城壁に近付いた。


「こっちにゃ。」

ケット・シーのペロが俺の影から現れた。


ペロは辺境伯の動向を探るため、ゲルフに潜入していたので、迎えに来たのだ。


ゲルフには、ダンジョン産ヴァンパイアの密偵が数人潜入しており、ダンジョン機能で連絡していた。


「よう、ペロ久しぶりだなぁ。」


「久しぶりにゃ。」


俺達はペロの案内で城壁の抜け穴を通り、ゲルフの中に入った。


抜け穴を出るとそこはスラム街だった。


粗末な小屋が並ぶ町外れの貧民窟、その一画を歩く。


流石に朝早い為、スラム街の住民も寝ているのか、人影は見えない。


スラム街を抜けて中流層が住む区画に出ると、一軒家に入っていった。


この家がダンジョン産ヴァンパイアが住む隠れ家の1つだ。


「ショータ様、お待ちしていました。」


レッサーヴァンパイアの配下が出迎える。


「ご苦労さん、世話になるよ。」


俺達はその家に入り一息つくのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

カクヨム様にて10話程度

先行掲載しております。

続きが気になる方はどうぞ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


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新作投稿しました。

5/16 00:00から

第1話スタートします。

気が向いたら読んでみて下さい。


タイトルは、

『Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に『ざまぁ』するんだぁ!~』


URLは、

https://ncode.syosetu.com/n8803gf/

です。


宜しくお願い致します。

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