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198 3国連合

ダドン王国の国王ダドン15世は、ゼクス帝国に勇者の対学園都市参戦を打診したが、断られた事を受けて別の方策を考える。


「帝国に断られたが、魔抜けどもを許す気は無いだどん!」


「同感でんがな!」


「しかし、このまま我が国だけで攻めるのは、不安があるだっちゃ。」


「それもそうだどん。」


「気功士について、調査を行うだっちゃ。」


「うむ。任せるだどん。」


「それと並行して、ライル王国とカンデン王国と共闘する事を進めるだっちゃ。」


「それは良い考えだどん。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


学園に王族や高位貴族の子弟が、留学していた国は、ライル王国とダドン王国とカンデン王国の3国。


この3国が打倒気功士の急先鋒である。


その1国であるカンデン王国の王城にある国王の執務室。


宰相のカーハラがノックの後、入室して来た。


「王様、ダドン王国から、学園都市奪還の為の共闘依頼があり、その件で、宰相のダッチャ卿から面会の要望がありました。」


「ふむ、断る事は出来まい、日程を調整してくれ。」


「はい。承知しました。」


「我が国では、学園留学中に子供を殺されたナンデン伯爵が、強固に開戦を望んでいるからなぁ。」


「はい。跡取りである長男の死は悲しむべき事ですし、同情します。」


「しかし、あの魔法兵団とネシマ最高魔導師を倒した者達を倒す事が出来るのか?」


「ライル王国軍1万の行方不明の件もありますからね。ただの魔抜けでは無いはずです。敵の実力が分からない為、勝てる保証は無いでしょう。」


「まあ、そうだな。」


「恐らくダドン王国もそう考えて、単独で戦うのを止めて連合で挑むつもりなのでしょう。」


「数を集めれば勝てるとは思えんがな。」


「はい。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


その後、ライル王国とダドン王国とカンデン王国の3国連合が実現した。


そして軍を編成し10万の大軍を集めた。


主力のダドン王国は5万、カンデン王国は3万、ライル王国は2万の陣容。


大将はダドン王国のデンガナ将軍。


カンデン王国からはナンデン伯爵と催眠魔法で有名なゲンサイ将軍が参戦。


ライル王国からは息子を殺されたゴンダ公爵が参戦していた。


デンガナ将軍の号令で、3国軍の集合地に集まった10万の軍は、気功士王国に向かって進軍を始めた。


この大陸では、帝国軍と魔王軍以外でここまでの軍勢は、現在はあまり見られない。


3国による最大限の大軍だ。


この進軍の噂は瞬く間に大陸中に広まった。


帝国では皇帝ゼクスが溢す。

「これほどの兵を魔王軍に向けられたら良かったのだが・・・。気功士の実力拝見だな。」


猫の王国、小人国、妖精国、獣人国からは応援の為の軍の派遣を打診されたが、ショータは断る。


「対した事無いから大丈夫だよ。」


サーキ王国のポドスからも兵派遣の打診があったが同様に断る。


ポンコツのポンペ公爵は、俺達の勝ちを疑っていない様で、戦争の見学の申し出があったが、邪魔なので断る。


まあ、これで完勝すれば、国交を保留にしている国々とも国交が開かれるだろう。

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