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191 学園都市襲撃7

ホールの空中で自慢の魔法兵団が殺されていくのを、呆然と見守る学園都市領主である最高魔導師ネシマ。


「空中に居れば近付けないと思ったか?」


魔法結界を張っていた兵士も既に息絶え、結界は既に消えている。


俺は空歩のブーツに魔石から魔力を流し、階段を登る様に宙を歩く。


そして、宙に浮くネシマの目の前の宙に立つ。


目を見開くネシマ。

「くっ、来るな!」


「得意の魔法を使って見ろ!」


「ひぃ、来るなああああああ!」


ネシマの魔法が暴発して炎が飛び散る。俺は気を纏った手で打ち払うと、宙を歩いてネシマに近付く。


「ひぃ、た、助けて・・・。」


俺は宙で屈むネシマの頭に右手を当てて、生命力吸収を発動した。


「ふぐっ。」


ネシマは魔力を維持出来なくなり、宙から落ちていく、俺もそれに合わせて落ちていくが、途中で宙に留まった。


足下に落ちていくネシマを眺める。


ズダンッ!!グチャッ・・・。


転落死したネシマを上から見下ろす。


俺はダンジョン機能の転移で気功士達をホールに召還した。


「皆、ご苦労様。戦いは終わった。ホール内の亡骸は、じきにダンジョンに吸収されるだろう。キャル達が文官達を連行して来たら、ちょっと待たせて亡骸吸収後にここに集合させてくれ。」


「承知しました。」


気功士のリーダー格の男が応える。


俺は宙を歩き領主の座に座り、一休みする事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ホールにキャル達が連れて来た文官達を集めた。


領主の座に俺が座り、左脇にキャルが立ち、右脇には、学園を落としたダルアが立っている。


そして壁際に気功士達が立っている。


「俺はショータだ。学園都市は落ちた。学園都市は俺達が貰い受ける。文官の代表者よ、前に出ろ。」


ざわめく文官の中から一人の老人が前に出た。


「宰相のチコーです。我々を、この都市を、そして市民をどうする気ですか?」


「うん。皆心配してるだろうと思ってね。原則は今までと変わらずだ。但し、我々魔力が無い気功士がこの都市を支配する。領主にはここに居るダルアが就任し、管理はチコーさんに任せよう。」


「え?ダルが・・・。」


「そうだ、任せるよ。」


「は、はい。」


「学園は気功士の学園として使用し、

学園長をここに居るキャルが就任する。」


「承知しました。皆さん宜しくお願いします。」


「そして、冒険者ギルドの建物は接収し、気功士ギルドとして使用する。ギルドマスターはアカネだ。」


壁際にいた気功士の中からアカネが前に出た。


「アカネです。宜しくです。」


「不満がある者は出て行って構わない。自由に出る事を許そう。」


「魔法兵団が壊滅しておりますが、街の警備や防衛はどうしますか?」


「それは気功士達が替わる事とする。それ以外は基本的に変える気はないが、税は下げようと考えている。その辺りはダルアとチコーが相談して決めてくれ。また、魔力の無い人達を積極的に受け入れる。受け入れた人達は、学園に入園する。以上だ。」

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