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184 学園襲撃4

学園校舎の3階にある学園長室にて、学園長とダルア達が対峙している。


ダークエルフである気功士のダルアの仲間は、同じく気功士のミクとアヤとノノ。


ダルアは学園長と会話しながら、身構えている。


「お前等魔抜けのクズが私達魔法使いを倒して学園都市を乗っ取るって?

あははは、面白い冗談だ。気功士と名前を変えても魔力が無い事には変わりない。」


「変わるよー。」


学園長は無詠唱でファイアーボールをダルアに放つ。


ゴオオオオオ!!

「これでも喰らええええ!」


パシュッ・・・。


ダルアは気を込めた左手の手の平で、ファイアーボールを受けた。


「喰らう気は無いよー。」


ファイアーボールは搔き消えた。


「なにっ!何故、魔法が効かない?」


「あは、その程度の魔法は効かないよー。次は私達の番ねー。」


ダルアはノーモーションで魔弾を放った。


バシュッ!


学園長は無詠唱で水の壁を展開し、魔弾を防ぐ。


「たあああああ!」

学園長の右に回り込んだミクが、学園長を袈裟斬りにする。


学園長は飛び退き躱す。


そこにアヤが跳び蹴りを放つ。


ドスッ!


アヤの蹴りが学園長の腹に直撃し、蹴り飛ばす。


「ぐふっ。」


学園長は、腹を押さえながら、窓に体当たりをして外に飛び出す。


ガッシャアアアン!!


3階から飛び降りた学園長は、素速く体勢を立て直すと、体育館と校舎を繋ぐ通路に走る。


「くっそおおお!魔抜けめえええ。」

叫びながら、走る学園長。


「行かせないよー。」


いつの間にかダルアが右側を併走していた。


そして左側にはミクとアヤ。

「逃がさないよ。」

「諦めなさい。」


「くっ、俺達がいなくなれば、人類は魔王軍に負けるぞ!」


「負ければ良いじゃん。」

ミクは蹴りを放ち、学園長は立ち止まり、蹴りを受ける。


「罪の無い大勢の人が死ぬんだぞ!」


学園長は無詠唱でファイアーボールを3つ飛ばし、ダルアとミクとアヤに放つ。


ブオオオオオオ!


「はぁ、その為に罪の無い大勢の魔力が無い人を殺すの?」


バシュッ!

ミクは気を込めた左手でファイアーボールを弾く。


「自業自得でしょー。!」


バシュッ!

ダルアもファイアーボールを弾く。


「だから死になさい!」


バシュッ!

アヤもファイアーボールを蹴り飛ばす。


「くっ、殺してやる!」

学園長は大きく退き、詠唱を始めた。


「大いなる炎よ、古の龍の黒炎となりて、我の周りを焼き尽、く・・・。」


ズシャッ!


いつの間にか学園長の後ろにはノノがいて、背中を剣で袈裟斬りにした。


振り向く学園長。


「ぐふっ、ば、馬鹿なあああ!」


「そんな事おおおお!私達の仲間を殺した理由にはならないよおおおお!」


ノノは涙を流して、斬り落とした剣を震えながら持ち、学園長を睨む。


「む、無念・・・。」

学園長は俯せに倒れた。

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