表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

179/267

179 VSキングライオン

学園都市の巨大ダンジョン最深部にある、ダンジョンマスターの部屋に到達した俺達。


マスターのキングライオンは6本の腕を振り上げ、雪女のユキを襲ってきた。


「私でありんすか。」


ユキは驚いた様子もなく、冷静にキングライオンを見ていた。


キングライオンの爪がユキに迫る。


「百裂獣爪!」


キングライオンは自己最大の攻撃を発動し勝負を掛けた。


ガキッ!ガキッ!ガキガキ・・・。

ドゴオオン!


ユキの目の前に極厚の氷の壁が出現し、キングライオンの捨て身の大技を阻み、勢い良く飛び掛かったキングライオンは、氷の壁にしたたかに頭をうった。


「いてて・・・。」

涙目のキングライオンは、辺りを見回す。


「あ!」


ダンジョンコアを手にしてるケット・シーのペロが見えた。


「これを取れば勝ちだにゃ。取ったにゃあああああああ!!」


「か、返せええええええ!」


キングライオンはペロに飛び掛かる。


俺はキングライオンの背後から後頭部に手の平を当てて、俯せに倒した。


そして「生命力吸収」を発動。


「ぐあああああああ!」

暴れるキングライオンの頭を床に押し付ける。


「ひぃ。」

生命力が多いなぁ、時間が掛かりそうだ。


「ひゃ、ひゃめて、くらはい。」

キングライオンは涙目で震えている。


「た、たしゅけて。」

なんか可哀想になってきた。


「ゆ、ゆるして、くらはい。」


別に何かされた訳でもないしなぁ。

ダンジョンバトルが急に始まっちゃったんだけど、一方的に宣戦布告した様なものだし。


「分かった、許す。」


俺はキングライオンの後頭部から手を離した。


ふうふう。

四つん這いで息を切らすキングライオン。腕が6本だから八つん這い?


「このダンジョンコアは貰うけどね。殺すのは止める。」


俺はペロからダンジョンコアを受け取ると、ダンジョンマスターの登録を実施した。


これで百獣迷宮も俺の物になった。


「あ、ありがとう御座います。」


「お前は、俺の配下になるって事で良いのかな?」


「は?・・・はい。」


「んじゃここのダンジョンの管理は引き続きお願いしようかな?」


「・・・え?おお、ありがとう御座います。」


「俺の名はショータだ。お前の名前を教えてくれ。」


「名前は無いです。種族はキングライオンです。」


「ふ~ん。キングライオンねぇ。んじゃ、名前はキンにする。キンちゃんだな。」


「は?はぁ。」


あまり納得はしていないようだが、もう決定した。


鑑定で見ても既に名前はキンになってるし、良いだろう。


「ところで、このダンジョンの名前は何だ?『学園都市の巨大ダンジョン』は長くて言い難い。」


「ひゃ、百獣迷宮です。」


「ほう、それで獣系のモンスターが多かったんだね。」


「はい。ところでダンジョンのモンスターが、ほぼ倒されていなくなったんですけど・・・。DPもダンジョンバトルで無くなりまして・・・。」


「ああ、倒しちゃったからね。取りあえずDPが貯まるまで、スケルトンとヴァンパイアを残しておこう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ