表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

178/267

178 最深部到達

学園都市の巨大ダンジョンの、地下10階に接続したショータのダンジョンに、ヒュドラが侵入して来た。


迎え撃ったのはドラゴンのドラムと、ヴァンパイア真祖のヴァラカ。


鵺のライヤが宙に浮かび、様子見をしている。


「儂にヒュドラの九つの首を、一気に斬り落とすスキルはないな。」


ドラムは首をヒュドラに噛みつかれているが、特に気にもならないようだ。


ヒュドラの頭はドラムの頭と比べると、かなり小さいので、牙も小さい事から、太い首に噛みつかれても、表皮にしか刺さっていないのだろう。


「我参戦。」

ライヤが前に飛んできた。


ゴロゴロッ!ドッシーン!

ライヤの雷撃がヒュドラに直撃。


雷撃で麻痺して動けないヒュドラに、ヴァラカの黒い影が飛び掛かる。


「ブラッドソード!」


ヴァラカの血で作られた刀身が極端に長い刀が9回煌めく。


ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!ズシュッ!


ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!ドッシーン!


ヒュドラの九つの首が再生する間もなく、一瞬の内に斬り落とされた。


ズダアアアアアン!


倒れ落ちるヒュドラの身体。


「おお!流石、ヴァンパイア真祖の力。」


斬り落とされたヒュドラの首一つが、ドラムの首に噛みついたまま揺れている。


プラン、プラーン。


「みんな!さあ解体だ!」


ヴァラカの号令で退避していた気功士達が、解体ナイフを手にして、ヒュドラの亡骸に殺到した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


巨大ダンジョン最深部。


「な、何と言うことだ!ヒュドラがあっさり死におった。ば、馬鹿な。残りのDPをつぎ込んで召喚した最強の龍種だぞ!ドラゴンだって殺せるはずなのに・・・。」


ヒュドラの目を通して、戦いを見ていたダンジョンマスターのキングライオンは、驚き戸惑う。


「ヴァンパイア真祖だと!そんな大物が何故ここに?」


ドッゴオオオオン!!


その時、最深部にあるダンジョンマスターの部屋の扉が蹴り壊された。


「おお!ここだ、ここだ。」


部屋に入って来たのは、ショータ、エルフのエリ、ハーピーのハルカ、ダークエルフのダルア、雪女のユキ、空狐のクーコ。


そして秘かに、俺の影にケット・シーのペロと、エリの周りに風となっている魔神パズズのバズがいる。


「き、貴様らあああ!ここまで来たのかあああ!」


キングライオンは目を見開き、身構えた。


ダンジョンのマップ機能で確認した際、1番魔力が高かったのは雪女のユキ。


キングライオンはターゲットをユキに絞った。


1番魔力がある敵を倒せば、後はビビって動かないはずだ。そう思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ