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159 学園生ゴウタ

魔抜けのノノを助けた次の日、借家にニャルマル商会のシャルさんと、小人の情報屋モヤジーが来た。


「ショータの仇である学園生の事が分かったぜ。」


「教えてくれ。」


「落ちこぼれで進級できず、授業をサボって街中を歩き回ってるので、殺すのは簡単だぜ。」


「授業をサボってたら益々進級できないじゃろ。」


「そうなんだが、魔抜け狩りをする事で何とか学園に留まる事が出来てるって言う事だぜ。」


「まるで妾達に絡んできた学園生みたいじゃな。」


「ノノを攫おうとしてた学園生か?」

俺はエリに確認する。


「そうじゃ。」


「そいつらは若かったのかい?若い奴等ならショータの仇だぜ。」

とモヤジー。


「若造だのぅ。妾とハルカをババアと言った失礼な奴等だったのじゃ。」


「ふむ。そいつらがショータの仇で間違いないぜ。」


「何故分かるのじゃ?」


「若い学園生で授業をサボるのは、そいつらの仲間だけだ。他にも授業に出てない者もいるが、そいつらは逆に優秀で科目によっては授業に出る必要が無い年を取ってる奴等だ。」


「成る程のぅ。」


「僕もショータの仇を倒す時に同行するよ。ちょっと許せないしね。」

ハルカは同行希望か。


「妾も行くのじゃ。」

エリも同行希望と。


「じゃあサクッと倒すか。何時でも出来ると思って先延ばしにすると、逃げられるかも知れないからな。」


「そうじゃな。その後魔抜けの救出、迷宮探索の流れになるのかのぅ。」


「救出してここを放置する訳にはいかないな。また魔抜け狩りをするに決まってる。」


「学園都市を崩壊させるのじゃな。」


「そうだ。救出後、魔抜け達を連れて迷宮でレベ上げを行い気功士にして、その後に気功士を連れて学園都市を襲撃する。」


「捉えられてる人数にもよるが、ショータ一人で全員気功士にするのは、大変じゃろう。」


「そうだな。気功士ギルドから応援を呼ぼう。」


「私が気功士ギルドに連絡しておきますにゃ。」


シャルさんが商会を通じて連絡してくれるそうだ。


「分かった。お願いしよう。」


「俺は学園の情報収集を継続するぜ。」


「宜しくな。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ショータを崖から突き落として殺した学園生、名前をゴウタと言う。


今日も仲間達と魔抜けを探して、街を彷徨いている。


「くっそ、魔抜けがいねえな。」


「昨日のガキは何処に行ったんだ。」


「あのババア共がいなけりゃ、見逃す事は無かったんだがな。」


「しかし可笑しいよな、魔力探知と匂い探知と音探知を同時に使う事で、魔抜けは絶対探知出来るはずなのに、見逃すなんてあり得ねえぞ。」


エリが魔道具の指輪をノノに装備させた事により、探知はから逃れる事が出来ていた。


「全くだ、犬獣人で魔力探知と匂い探知と音探知を持つお前のお陰で、俺達の魔抜け狩りは、今まで完璧だったんだけどなぁ。」


「・・・!ちょっと待て、魔抜けを見つけた。男1人が林に向かってる。」


「流石だな。良し行こう!」

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