157 学園都市のダンジョン
エリとハルカはギルドの受付嬢から、ダンジョンについて聞く為、個室に案内された。
「先程は失礼しました。Bランクの冒険者は数が少ないので、驚き思わず大声を出してしまいました事をお詫びします。」
「まあ、その件はもう良いのじゃ。冒険者が周りにいなかったので、問題は無いじゃろう。次からは気を付けるのじゃ。」
「はい。先程の様な事がない様、他の職員にも共有して気を付けます。」
「ところでダンジョンについてじゃが・・・。」
「はい。学園都市には、二つのダンジョンがあります。一つは学園が占有している初心者用ダンジョンで、学園生がレベルアップの為に活用しております。もう一つは学園都市郊外にある巨大ダンジョンです。」
「その巨大ダンジョンは冒険者が、自由に入れるのじゃろう?」
「Dランク以上の冒険者は自由に入れます。あまりランクが低いと危険なので、学園都市の規定でEランク以下の冒険者や一般の人は、入れません。」
「何処も同じじゃな。ランクに関係なく、ポーターを雇って同行させる事は出来るのじゃろう?」
「あ、それは可能です。ポーターはEランク以下でも、一般の人でも入る事は出来ます。」
「分かったのじゃ。巨大ダンジョンのマップはギルドで保有しているかのぅ。」
「あります。後でお渡ししますが、巨大ダンジョンは、まだ踏破していない為、マップがあるのは地下50階までです。」
「ふむ。今は何処まで踏破してるのかのぅ。」
「現在最奥に進んでいる冒険者パーティーは二つで、75階まで進んでいます。」
「51階から75階までのマップは無いのじゃな?」
「マップまでにはなっておりませんが、1部の地図は御座います。」
「その地図も貰えるのかのぅ。」
「その地図は、確認が取れていないので、間違いがある可能性がある事が前提ですが、有料で渡すことは出来ます。」
「それも貰うのじゃ。」
「承知しました。」
「マップには出現モンスターや、トラップも書き込まれているのかのぅ?」
「書き込まれています。」
「その他に注意点等はあるのかのぅ?」
「と言いますと?」
「盗賊や冒険者同士の争いはどんな感じじゃ?」
「盗賊は一定数いると思われます。取り締まりをしていますが、何処のダンジョンにもいるかと・・・。」
「くくく、冒険者しか入れないのじゃろう?つまり、冒険者に盗賊がいると言う事じゃな。」
「は、はい・・・。」
「殺しても問題無いのじゃな?」
「出来れば捕まえて連れて来て欲しいのですが・・・。」
「馬鹿な事を言うな。連行しながらモンスターと戦えないのじゃ。」
「・・・。」
「良し、以上じゃ。マップを貰おうかのぅ。」
エリとハルカは受付嬢からダンジョンのマップを購入し、冒険者ギルドを出るのだった。




