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133/267

133 サーキ王国軍を殲滅した

俺はドラゴンのドラムに乗って飛んでたら、サーキ王国の軍隊からいきなり攻撃を受けた。


それで、俺達はサーキ王国軍と戦う事にした。


「んじゃ、作戦開始だ!」


「畏マリマシタ。」

魔神パズズのバズから膨大な魔力が吹き荒む。


サーキ王国軍から見るとドラムから魔力が放出された様に見える。


「なんだなんだ!」

「うおっ!凄い魔力だ!」

「魔法障壁を用意しろおおおお!」


バズの風の障壁が形を変える。


風の障壁がドーム状になり、軍隊を囲んだ。


勿論、バリスタも通過しない。

跳ね返されて軍の上から降ってくる。


「今の魔力は何だったんだ?」

「何も攻撃が来ないぞ?」

「バリスタから発射した槍が、跳ね返されて降ってくるぞ!」

「うおっ、あぶねっ!」

「バリスタを停止しろおおおお!」


バリスタの攻撃がようやく止んだ。


俺は、兵士達の叫び声を無視して、ドラムに指示した。


「ドラム、声が聞こえる距離に近付いて停空飛翔だ。騎乗している事が覚られない様にしろ。」


「畏まりました。」


ドラムが俺達を乗せたまま軍隊に近付く。


俺は左手から槍の形の迷宮壁を伸ばす。迷宮壁は飛び出し、風の障壁を抜けて軍の中央に突き刺さる。


「なんだなんだ!」

「なんか突き刺さったぞ!」

「大した事ねえなぁ。」


俺は迷宮創造で風障壁のドームの内部を、ダンジョンに変えた。


「ドラム、俺達の情報を与えたく無いので、お前から奴等に警告を告げて貰う。俺の言う通り奴等に話せ。」


「畏まりました。」


俺がドラムの耳元で囁いた言葉を、ドラムはサーキ王国軍に告げた。


「人間達の責任者よ、出て来い!儂を攻撃した理由を聞こう。」


すると、軍の後方の陣より、風魔法で声が聞こえて来た。


「蜥蜴風情が理由を聞いてどうする?貴様を殺して素材を有効利用するのだ。人間の国に迷い込んだ不運を呪うが良い!」


「それが、主らの返答か?宣戦布告を確かに受け取ったぞ!」


侯爵の返答に、慌てて側近達が騒ぎ始めた。


「侯爵様、不味いのではないでしょうか?」


「『竜殺槍』があれば倒せるだろう?その為に数千本の『竜殺槍』を用意したのだ。」


「風障壁に阻まれて、『竜殺槍』は1本も届いておりません。」


「うぬ・・・。」


「あのドラゴンは異質です。あの様な風障壁を使うドラゴンなど、聞いた事も御座いません。属性竜の風龍でさえ、これ程の障壁は出せません。」


「それで?」


「属性竜を束ねる四龍王、もしかしたらその上位の龍帝に匹敵するかも知れない程の、膨大な魔力でした。」


「む、不味いのか?」


「かなり・・・。四龍王レベルでも、1国の軍では敵いません。」


「分かった。我は王都に戻り、国王に状況を報告してくる。後は任せた。」


侯爵はそう言うと、サッサと馬で後方に駆けて行った。


「え?侯爵様あああああああ!」

「いったいどうしろと?」

オロオロする側近達。


しかし、軍全体は侯爵の返答を戦闘開始と判断した。


再開するバリスタの連射。

弓や魔法も次々とドラムに放たれた。

しかし、バズの風障壁は全てを弾く。


やむを得ないね。


「ユキ、頼む。」

「承知しんした。」


雪女のユキが膨大な魔力を放出する。


「何だあの魔力はあああああああ?」

「ひぃ。」

「逃げろおおおおおおおおおおお!」


為す術も無く前方より凍り付いていく軍隊。


「何があった?」

「皆、凍ってい・く・・・。」

「助けてくれええええ、え・・・。」


その頃、侯爵は風障壁を越える事が出来ず、慌てていた。


「どうして前に行けんのだあああ!

何とかせい!」


「何をやっても突破出来ません!」


その内、侯爵の近くの兵士達も凍り始めた。


「ひゃああああ!」

「助けてええええ!」


「侯爵様、転移の魔道具があるのでは?」


「そ、そうだ!良し、これを使おう。お前良いことに気付いたなぁ。」


カチッ。


「・・・。」


「え?」


「ど、どうされました?」


「転移出きんぞ・・・。」


「ひ、ひぃ。助け・・・。」


サーキ王国軍は全員凍り付いた。


逃亡防止の為、ダンジョン内では転移不可の設定にしてますよ。


当然じゃ無いですか。

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