131 サーキ王国へ
獣人国を抜けて無事サーキ王国に入った。目的地の王都ポロモイにはまだ距離がある。
この大陸では、関所等は無い。
城壁に囲まれた都市に入る場合、入市税を払うケースがあるぐらいだ。
ドラゴンに騎乗し、平地の村や町の上空を飛ぶと問題がある事から、出来るだけ人目が少ない、山や森の上空を飛んでいるが・・・。
「前方に大勢の人が居るのじゃ。」
「千人を超えてる様にゃ。」
「何だろうね?戦争かね?」
上空から大勢の人に近付いてみた。
予想通り軍隊。
その時・・・。
ヒュウウウウウン!!
軍隊から矢羽の付いた槍が飛んできた。
据置式大型弩砲だ!
バシュウウウウン!!!
魔神パズズのバズが風の障壁を展開すると、バリスタから発射された槍は方向を変えた。
ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン、ヒュン
しかし、バリスタから次々と槍が飛んできた。
連続且つ間断無くバリスタから発射される槍。
バシュン、バシュン、バシュン・・・
槍はバズの風障壁に弾き返される。
「完全に俺達を狙ってるね。」
「と言うか、狙われてるのはドラムじゃろ。」
「下からはドラムしか、見えないはずにゃ。」
「まあ、そうなんだけど・・・。」
ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・
バシュン、バシュン、バシュン・・・
俺達がのんびり会話出来てるのは、バズの風の障壁が飛んで来る槍をシャットアウトしてるから、なんだけど。
はぁ、何処かでドラゴンが飛んでいるのを、見られちゃったのか。
明らかにドラゴン用の攻撃だ。
ドラゴンに無効な魔法攻撃をせず、バリスタの力押し。
「こんな槍でドラゴンに通用するのかね?」
「これは『竜殺槍』じゃな。通常の槍では、ドラゴンの鱗に傷一つ付けられんが、尖端にちょっぴりドラゴンの骨を装着する事で、竜の鱗を貫けるのじゃ。」
「ほほう、そう言う事か。」
「『竜殺槍』で竜を落として、竜の牙か爪で作った武器で、止めを刺すつもりじゃろう。」
「ふむ。」
「兵士達が持ってる盾は耐熱仕様じゃな。魔法使いは対ブレス用に、魔法障壁の準備をしてるのじゃ。」
「ドラムを殺す気満々な訳だ。」
ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・
バシュン、バシュン、バシュン・・・
ドラムは停空飛翔を続け、「どうします?」って言う顔をしてる。
ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・
バシュン、バシュン、バシュン・・・
見つかった俺達に問題が有るんだけど・・・。
ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・
バシュン、バシュン、バシュン・・・
「鬱陶しいね。」
問答無用で攻撃してくる事に。多少腹が立つ。
ヒュン、ヒュン、ヒュン・・・・
バシュン、バシュン、バシュン・・・
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