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130 サーキ王国道中

出国はドラゴンのドラムに乗ってひとっ飛び。


俺とエルフのエリ、ハーピーのハルカがドラムに跨がる。


ケット・シーのペロは俺の影に潜み、雪女のユキは冷気になり、魔神パズズのバズは風になって同行している。


獣人国は結構広い、ほぼ王都にしか居なかったけど、他の町も沢山あるらしい。


ドラムの飛行速度でも、結構時間は掛かる。


獣人国をやっと抜けた辺りで、ハルカが空腹を訴えた。

「僕はお腹が空いたなぁ。」


「そろそろお昼の時間じゃな。」

エリも賛同している。


「ドラム、前方の岩場に降りよう。」

俺達は人がいない岩場に降りた。


俺は『迷宮創造(ダンジョンクリエイト)』で洞窟のダンジョンを作った。


獣人国王都の屋敷と『殲滅の旅団』の拠点は既にダンジョン化は解除している。


『殲滅の旅団』を倒した事と、大勢の気功士達がダンジョンで生活していたので、DPは貯まりに貯まった。


ハルカが鼻歌を歌いながら、昼食の準備を始めた。


俺はダンジョン内のソファーに腰掛け寛いでいると、エリとハルカが、こそこそ内緒話を始めた。


「ハルカ、お主もゴブリンの集落に棄てられたんじゃな。妾と同じじゃ。」


「うん。あまり言いたく無かったんだ。黙っていてごめんね。」


「いや、いいんじゃよ。言いたく無い事もあるのじゃ。」


ペロがエリの影から顔を出す。

「何処の冒険者達もやる事が一緒だにゃ。」


「妾達の様に強い女冒険者の尊厳を貶め、心を折る為じゃろうな。」


「酷い話だにゃ。」


「料理が出来たよ!お話はここまで、昼食にしよう。」


「そうじゃな。」

「賛成にゃ。」


俺は聞かなかった事にして、ボーッとしてた。


お昼のメニューはカレーだった。

ご飯を炊くのをハルカが待てなかったらしく、カレーうどん。


「ダルとニャルマル商会で開発したカレーよ。異世界の味を再現出来たらしいわ。」


「美味いのじゃ。」

「美味いにゃ。」

「美味しいでありんすぇ。」


皆大満足。


俺も美味しくいただきました。


カレーうどんを食べながら、出国前に闇ギルドを訪れた時の事を思い出す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ハルカが性奴隷として買われた貴族は、没落して平民になっていたが、生きている。


名前はスッケベン。


小人族の情報屋モヤジーのオヤジ、ムナジーに聞いた時は、サーキ王国の闇ギルドに加入していると聞いた。


その事から、獣人国の闇ギルドのギルドマスター『猿神』に状況を確認した。


「確かにスッケベンはサーキ王国の闇ギルドに加盟していた。しかし、現在は闇ギルドを抜けている。」


「サーキ王国に、スッケベンはいるのか?」


「サーキ王国にいる。今は魔神教団に在籍している。」


「魔神教団?どんな組織だ?」


「詳細は不明だ。魔神復活を目的としてるらしいが・・・。」

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