それでどうしたかと言えば
それでどうしたかと言えば、結局何もできることはなく、このままここでうずくまっているわけにもいかず、さりとて何処へ行けるでもなく、ずっと鬱屈を溜め込むだけの毎日。
こんな日々は嫌だと叫んでみたところで意味はなく、誰に届くわけでもなく、どうしようもない人間が一人ここにいるだけで、そして時間だけが経ち歳をとり死に近づいていくだけで。
それでもどうにかしたいと、どうにかせねばと、ただただ思いが渦巻いているだけで。進歩もなく。
空しさだけが募るのは誰のせいなのか。誰のせいにしても仕方なく、自分を責めても意味はなく、ただやるしかないのだと、いったい何をやればいいのかと、この緩やかな死へと誘う虚から救われたく。
それでどうしたかと言えば、心を強く持つというありきたりなものでしかなく、そしてそれができないという無限の回廊を歩いているだけで。どうしようもなく、新しい道を探してる。