差別と区別(前半)
お久しぶりです。今月もまた、私が好き勝手を書きなぐるコーナーのお時間です。
ぼんやり「月イチくらいで書いていこうかなあ」と考えていたので、今のところまあこんなものでしょうか。まあ、書きたいテーマがあれば書く。無理して書いてもいいことないですし。
ということで、前回モテるモテないについて書こうかなーと言ってましたが、それはまた次の機会ということで、差別について一緒に考えてみませんか。
そうですね、LGBTうんぬんの記事を見たりしたのもあるのですが、とりあえず今回話す差別は、人種とか性別とかひっくるめての話です。
なるべく難しくならないように努力しますね。
さて、私が最初に差別について意識したのは、部落差別についてです。小学生の道徳授業だったかしら。橋のない川とか読みましたね。
こうとくしゅうすい、名はでんじろう。
今でも強く覚えているのが、女の子と手を触れて、つなぐでもなくつながないでもなく、すぐ離れるところ。すみません、少し嘘です。そこの場面がなぜか強く心に残っているのは本当ですが、細かい情景とか何巻どのあたりの話とか、さっぱりです。読み返してみたいので、「ああ、あそこね」となった人はぜひお便りください。
差別について難しいなと私が思うのが、人によって差別の基準が違ったり、単なる言葉狩りに終始したりといったところですかね。
例えば少し前に顔を黒塗りにして、エディーマーフィーさんの真似をして問題になったり。
すみません、私はあの番組を見ておりませんし人の心も読めません。なので憶測になりますが、平均的な日本人にとって、顔を黒く塗ることと黒人への悪意とは、ほとんど結びつきません。少なくとも諸外国の意識とかなりの乖離があると思っています。
だからやってもいいとか、悪いとかの議論はしません。そうではなく、「こういうふうに感じ方が違うから難しいよね」という一例として。
こういうふうに予防線を張りながら書いていくのもストレスなのですが、炎上とかしたくないですし。
前置きが長くなりましたが、私は「じゃあ、どうやったら差別の線引きできるのさ」ということを考えました。
考えて考えて、一応「自分で納得できる定義」というものを作っています。で、迷ったらそれに従って行動するように心がけています。
今回はそれを紹介しましょう。というか、それが今回話したいことです。
■差別とは、『自分の力ではどうすることもできない差』で、『不利益を被るようなこと』。この2つの条件に当てはまるのが差別です。
■そして、差別はできる限り排除されるべきものです。
自分でどうにもできないというのは、生まれや人種、性別などのことです。LGBTもですね、自分で選んでなるような性質のものではありません。
先天性というか、生まれた時点ですでに決まっているものが多いですね。
不利益というのは 職業に対する制限や参政権などが分かりやすいでしょうか。暴力や名誉棄損なども、不利益に入ります。
そして、前半部分のみ該当して不利益を受けないことは、差別でなく「区別」。逆に後半のみ該当するものは、「いじめ」と判断しています。
例をあげて補足しますね。
①黒人は、この仕事には就けません。
・人種は生まれつき + 職業選択の不利益 → 差別
※さすがにこれは説明不要でいいですよね。
②レディースデー各種。
・男女は生まれつき + 男性は不利益を被っていない → 差別ではない(区別)
※確かに男女を比較すれば、男は損をしています。しかし、ちょっと待ってほしい。比較ではなく、「定価」を基準に考えてみるのだ。
男は利益を得られないが、利益を得ていない(±0)は、不利益(-1)ではないのです。
これがもし『女性半額、男性2倍』だったら、男性の不利益なので差別になります。
③学校でのいじめ。(本人に落ち度なくターゲットにされたパターン)
・特に他人と差があるわけではない + 暴力などの不利益 → 差別ではない(いじめ)
※理由が「外人だから」「背が低い」とかなら差別になっちゃいますけどね。普通は、いじめを正当化するほど他社と外れた理由なんてないでしょう。
自分の力で~の部分はおいといて、そもそも「差がないじゃん」という判断です。
④犯罪者にGPSを。
・犯罪は自分のミス + GPSは不利益 → 差別ではない(いじめでもない)
※個々の事情まで話し始めたら終わらないので省きますが、犯罪に関しては本人の責任という部分があるので、不利益を被っても仕方ないですね。
「いじめ」と違う点というのは、犯罪者という「差がある」というところ。そしてその差は、自分の力でどうこうできる(できた)ものだと判断します。
とまあざっくり考えるなら問題はないのですが、細かく考えると色々難しくなります。私自身、ぱっと判断つくわけではなく、迷ったら脳内議論をして結論を出しています。
実際に、過去と解釈や考え方が変わり違う判断になることありますけれど、そこはもう仕方ないですね。複数人で話し合う裁判所だって、地裁と高裁で判断が逆になることもあるのですし。
とまあ、長くなりましたが。
ここからはさらに細かい例をあげて、一緒に考えていきましょう。皆さんはどんな判断をくだしますか?
ということで、後半へ続く。