お気に入り紹介コーナーその3『Bogus Operandi』
こんにちは、お久しぶりです。
最近は毎回お久しぶりから始まりますね。あはは。
安心してください、飲んでますよ!
さて今回は、先週の週刊少年ジャンプの読み切り、「必要十分の私たち」という作品がめちゃくちゃ気に入ったので、勝手に応援しようと筆を執った次第です。
――そうです、実は私、週刊少年ジャンプ(物理)を毎週買っているんですよ。ええ、このご時世に紙でです。
そもそもの始まりは”小説家になろう”に迷い込んだあの日からですね。最近の流行りを勉強しようと思い、勉強のために定期購読を始めたのです。
小説をろくに書いていない今も、その習慣だけは続いています。
私の周りにもジャンプ読者は当然たくさんいるのですが、スマホ派が多いですね。決まった作品だけコミックスで追いかけている人もいるんですが、紙の雑誌を買っているという人はいませんでした。
本を読むなら紙、音楽を聴くならCD派の私は、せっかくだから紙を選んだわけですが、これがもう溜まる溜まる。もちろん物理的な量の話です。あっという間に山ですね。
まあ、それでもいいところはあるわけで。
例えば何となくパラパラめくっていて、キャッチーなコマが目に飛び込んできた。そこから何となく読み始めて、気づいたら溜まっていた山を引っ張り出してさかのぼっていた――なんてこともありますし。
興味がなくても目に入る、というのは、紙の一番の強みだと思います。
で、今回紹介するのは先週のジャンプからです。読み切り二作がとても素晴らしかった。
「君と餃子とエイリアン」と、「必要十分の私たち」です。
君と餃子と~は、暗殺者物ですね。おいおいジャンプ、暗殺ものだけで何作品あるんだよ。突っ込みつつも、どれもベクトルが違うものを用意してあるあたりは、さすがジャンプです。
友情を探す暗殺者とエイリアンのお話で、二人の距離が縮まっていく様を描いているあたりは、すごくスタンダードなお話なんですよ。少し違うといえば、エイリアンが出てくるところと、キヨコさんが友情と同時に人間的な感情も探しているところかな。
キヨコさんが鼻血を出す姿と、そのまま淡々と戦いを続けるシーンの描きかたが、うまいなあと思いました。
ラーメン屋、再建できるといいですね。
次に、「必要十分の私たち」です。
心の動きややり取りなんかは一見少女漫画のようですが、主人公の真奈ちゃんの力強さは、やはり少年漫画かなと思いました。
一言で言うと、きれいな作品ですね。
私は、配られたカードの中で必死にあがく姿というのが大好きで、グッとくるんです。無惨さんでしたかねえ、生き汚いと言われているのは。もちろんあそこまでなりふり構わずでは無いのですが、真奈ちゃんの力強さからは、似たようなものを感じました。
短編でまとまっているのもすごくいい。付け足すところもなく、削るところもなく。この先が気になる気持ちを抱かせつつ、描かずに終わっているのが最高に気持ち良かった。素晴らしいの一言です。
一番好きなセリフは、「自分ち出禁なる」。家族との関係性を思わず想像してしまいました。うまいなー。
作者は逸茂エルク先生です。検索してみると、以前、週刊少年ジャンプで「レイルウェイ/ゲートウェイ」って作品も載ってたようで。
……読んでないし!
残念です、時期的に間違いなく買っているはずなのに。
ただ、こうやって偶然からの出会いがあるので、紙の本は止められないんですよね。
ここを見ている人たちは、一般層に比べて紙派がかなり多いのではないかと勝手に推測してますが。もしデジタル派の人がいらっしゃったら、たまには興味のない分野の雑誌を手に取ってもらえると嬉しいな。
と、ここまでは本の話です。ここからは音楽。
最近やっと、音楽配信サービスというものに手を染めてみたのです。
洋楽って過去の名盤以外を探そうとすると、途端にハードルが上がるんですよね。本と違って、キズにも弱いですし。
で、使ってみてびっくり。なにこれ、探してたCDの曲とか楽々手に入るやん! とか感動していたのもつかの間、本当に欲しかった人たちの曲は、残念ながらほとんどありませんでした。
昔の曲だけでなく、最近の曲もなかなか入ってなかったりしますね。ポップスはまだマシで、ロックやメタルの分野は全然って感じがします。探していたのは、ザ・ハイヴスというバンドの、Bogus Operandiっていう曲なんですけど。
早いのと品揃えが配信サービスのウリじゃないのかよう! お願いしますよう!




