本は出版社別に並べてほしい
今日、こんな記事を読みました。
「なんで日本の本屋は、本を出版社別に並べてあるの? 買う人には出版社なんて関係ないじゃん、作者順に並べてよ」
私は思いました。
うむ、もっともだ。
もう少し読みました。
「(本屋側の回答)それは、買う人が本を探しやすいようにです」
うむ、もっともだ。
私の良いところは、こんなふうに他者の意見を素直に受け止められるところです。
さて、実際どっちが楽なのということになるのですが。私からすると、圧倒的に出版社です。
◇ケース1、探している本が無い場合。
探している本が”無い”とはいうものの、それは”なんでもいいや”とは少し違います。
例えば実用書なのか小説なのかでまず大きくわかれますし、時代小説でも魔法ファンタジーでもいいやというタイプの人はあまり聞いたことがありません。推理小説とかもありますよね。
このへんは大きく聞かれたときには意識しないでしょうけど、実際にはほとんどの人は、無意識にまずジャンルでしわけしているはずです。
ということで出版社でわかれていれば、それぞれの会社のカラーもありますし、○○文庫シリーズってのくくりもあります。
探しているジャンルの本が、ある程度まとまっているわけです。
これ、たぶん作者別だったらヤバいことになると思うんですよ。特に大きな本屋になればなるほど。
◇ケース2、探している本が決まっている場合。
任意の本を探す場合にまず調べるのは、タイトルと作者、そして出版社です。
この場合、ちょっと脳内で考える限りでは、出版社別と作者別とでそこまで差はなさそうです。
が、大きな本屋で探す場合は、出版社有利かもしれません。置いている本の数が多いですから、出版社別にある程度別れていれば、探す範囲が狭まって楽ですから。
ということで、どちらの場合も出版社別になっているほうが便利だという結論に達しました。
おわり。
……ではありません。
これ、よく考えたらおかしな話です。こういうときに一歩立ち止まって考えられるのも、私のいいところですね。
私はよく、CDを買います。そう、CDの売上に貢献しているのです。でも、そのCDがたとえばレコード会社ごとに並んでいたら、たぶんさがせません。切れます。
もう一つ。芸能人のDVDあたりがあったとして、所属事務所別になってたら、かろうじてジャニーズがわかるくらいでしょう。
ということは、結局はそのジャンルに詳しいかどうかなのかなーってところですね。
ただ、本とCDなどでは、並んでいる量も違いますよね。並んでいる数が少ないなら、作者別でも気にならないのかもしれません。
もしくは、CDなんかは本と違って「この人のを聞きたい」という意識が強いからかもしれません。
それって裏返せば、知っているミュージシャンしか買わないってことです。
ちょっとこの人のを聞いてみようかな、が起こりにくい。そんな音楽業界の衰退の1ページなのかもしれません。
さてここで、本屋さんの陳列係さんへのお願いです。
別に作者別でもいい。ただ、洋ミュージシャンをカタカナ表記であいうえお順に並べるのだけはやめてくれ。
あれってめちゃくちゃ探しにくい。それに、見ててすごく気持ち悪くなるんだ。アルファベット順にしてください。
もうひとつだ。
メタルとロックは無理にわけなくてもいいですよ。
○○ロック、○○メタルが多すぎて、境目もあいまいだったりするよね。人によって違うって感じのバンドもあるし、わかるよ。
メタルだと思ってたらロックにあるし、ロックを探したらメタルにあるし。結局、二度手間になっちゃうんだ。
the ○○(ザ・ビートルズなのか、ビートルズなのかってことですね)も置き場があっちこっちしてるけど、そっちは仕方ないとあきらめてるよ。だって、名前にthe が付いてるかどうかなんて、そのバンドを知らないとわからないだろうしね。
そんな感じの酔っ払いの戯言でした。
9/25、ちょっと主語が分かりにくいところがあったので、追記しました。




