プログレッシブって難しい
先日、ネットニュースで久しぶりにゲスの極みの川谷さんの名前を見たので、ちょっと思い出したことを書いていきます。
少し前の話になりますが、ベッキーさんの件があるまで、私はゲスの極み乙女なるバンドを聞いたことがありませんでした。一応名前は知ってたし、曲を聞けば「あーこのCMの曲かー」くらいはわかりますよ。でも、特に意識して聞いたことはなかったんですね。
その当時は報道がすごかったので、嫌でもネット見てたら関連ニュースなどが目に入るような状態でした。それだけなら気にすることも無かったのですが、ある日、とあるフレーズが目に留まったのです。
・・・・・・『ヒップホッププログレバンド』
プログレという単語に反応した私は、「いいじゃん、ちょっと聞いてみようじゃん」とか思ったわけです、はい。
で 1曲目。ふむふむいいんじゃない。2曲目。はー、なるほどねー。3曲目。このあたりから、あれ? ってなり始めまして。結局最後は飽きちゃったわけです。もういいや、って。
私の率直な印象は、「こいつ、プログレじゃないんじゃないか?」です。
確かに曲はプログレっぽいんですよ、おしゃれだし流行りそうだし。でもみんな同じ曲に聞こえるんです。
プログレッシブ・ロックっていうと、新しいことにガンガンチャレンジしていくぜ、失敗なんかしるかよ、みたいなイメージのジャンルだと思っていたんですよね。転調とかクラシック風だとかはあくまでその一要素であって、メインの部分ではない。いろいろ試してみた中の一面でしかないんです。
早い話がプログレって、「こんな曲作ったよ」っていう音楽性で区別されるんじゃなく、「こんな考え・気持ちで作ってみたよ」っていう精神的な部分でジャンル分けされるものじゃないかなーと。
で。
川谷さんの曲は確かにプログレ風でした。けど、以前ご自分が作ってヒットした曲や流行りそうな曲を焼き回しているだけのような印象を受けました。
だから、曲はプログレなんだけど、その中身はむしろ、プログレッシブとは正反対じゃないかと感じたのです。
川谷さんの曲は良いと思いますよ。私はあまり聞かないけれど、売れそうだなー人気でそうだなーと思います。
今回は単純に、彼がプログレを自称していることに関して違和感があるよというお話です。そもそも上で書いたプログレの印象も、個人的な感覚での話ですからね。他の人に聞いたら、全然違う答えが返ってくるかもしれません。
こういう風に言い訳めいた予防線を張るのは好きじゃないのですが、論点は明確に、ということで。
さて話は変わって堀江さん。職人の修行はムダだ―理論についてですね。
彼はすし職人が嫌いなんでしょうか。
効率的にやること自体には賛成です。でも、これに関しては、堀江さんが最初からケンカを売るつもりの部外者なのがたちが悪いですね。お寿司屋さんからすると、別にこちらは知りもしない相手にいきなり絡まれるわけですから。酔っ払いみたいなもんですか。
私も、修行期間自体は、何年もいらないと思います。教育する側の問題として、店を切り盛りしながら教育するとなると、それだけ時間がかかってしまうということはあるかもしれません。でも、それを「○○年の修行が必要だ」なんて言うのは違うと思うし、誤解も生みますよね。
ただ、味は、実際に作ってくれた人のイメージなども影響するという検証結果もありますし。ずばり職人の見た目や店の雰囲気などのイメージも、味の評価に加えて構わないと思いますよ。
実際に彼のやり方で修行したチャラい兄ちゃんと、しっかりした職人さんとでは、後者が美味しいと感じる人の方が多いと思います。別にお客さんは、『甘味+25、酸味+18、ワサビ+16』みたいな設定の食物を食べたいんじゃなくて、この人の作る料理が、この店の料理が食べたくて来てるのよ、と。
とまあ、本人も炎上させたくて話しているようなことなので、わかっているとは思うんですが。反対派との論点がそもそもずれているのに、効率だの味がだの言っている部分が、ひどく滑稽に映ります。
以上、見た目ってとっても大切ですよね! でも、見た目だけ整えてもダメなんだよね、というお話でした。
気が向いたときにでも、モテるモテないについても書いてみようかなと思います。