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Garage Inc.  作者: 鳴海 酒
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優雅な午後

お酒と刺身は似ている。


刺身はうまいが、魚と醤油のどちらがうまいのかわからない。

私はわさびがないとダメなのだが、それはともかく、生魚をそのまま食べてうまいわけではない。もちろん醤油のみゴクゴク飲むわけでもない。

組み合わせるからうまいのだ。


ちなみにこれは、美味しんぼの本編かコラムかで語られた話だ。

同じようなことは自分も考えていたけど、やはり同じようなことを考える人はいくらでもいる。


酒とつまみにも同じようなことが言える。

酒だけだと寂しくなる。でも、つまみだけだと腹がふくれて、うっぷす!とかなる。

今のは私のオリジナルだけど、たぶん探せば誰かが言ってるのだろう。


でも、酒はそのままでもちびちび飲みつつ、他の仕事をすることもある。ツマミも、前菜やおやつくらいにはなる。

似ているけど、同じではないな。


ところで最近囲碁に関してひとつ文章を書いたのだけど、こちらは本当に何も見ていない。見ていないのに、とある文章と内容がかなり似通っているので、投稿するか二の足を踏んでいる。

囲碁に関することなので、たぶんだれが書いても同じようなことになるんだろうけど。

あまり良くはないので、せめて切り口を変えてみるつもりだ。



ところで「この考えを広めたい」系のエッセイは、私はあんまり書かない。だって、誰かがやるだろうから。

よっぽど強く広めたいという気持ちがなければ、どこかの誰かに任せておけばいいかなーと思う無精もの。


そんなことを、お花見に行く途中で考えていた。

お花見だ、そう、今日は会社の人たちと飲み会なのだ。



ただいま電車の中で、目の前に同僚がいる。

たぶん同僚だろう、恥ずかしながら自信がない。実は私は、人の顔を見分けるのが苦手なのだ。


特に相手が20代前半の女性の場合は、難易度が跳ね上がる。過去に知人だと思ってたら郵便ポストだったこともある。

髪の色(茶か黒)、髪の長さ(長いか短いか)、メガネの有無。その程度での判断基準しかないので、脳ミソが大混乱なのだ。今回の彼は40代男性だけど。


ちなみに顔以外にも、悩む理由はちゃんとある。

けっこう早めに家を出たので、すれ違う可能性は低いはずなのだ。

しかも今まで、このルートで出会ったことはない。いや、気付いてない可能性もあるけど。

しかし、顔は70%の確率で彼。どっちだろう、本当に。


幸いあちらは気付かなかったようなので、しれっと電車を降りたあとルートを変えた。

だって、「悩んだけど知り合いじゃないほうに賭けて、声をかけませんでした」なんて言うのはごめんだから。


そして、飲み会の場所を探して迷子になっているのが今だ。

スマホで調べればすぐなのはわかっているが、それはしない。人に(機械に)ルートを決められるなんてまっぴらだ。


ということで、まだ時間もあるし、花でも眺めながら、のんびり探しながら歩くことにする。

そんな優雅な午後。


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