しみじみとロドリゲス
先日、シャルル・アズナブールさんというシャンソン歌手の方が亡くなりました。
94歳らしいですね、しかも公演とかも普通にしてたとか。化け物ですね。
さて、ここまで書いておいてなんですが、今回はシャルルさんは関係ありません。あまり聞いてこなかったので、何も書けないのです。
今回は、シャルルさんの名前を見てとある歌手を思い出したので、それについて書こうかなーと思いまして。
アマリア・ロドリゲスという、ポルトガルの女性歌手です。
ファドというポルトガルの民族歌謡を歌っていました。詳しくはウィキでも見てください。
初めて彼女の曲を聞いたのは、職場でした。仕事中だというのに、私は初めて「歌を聞いて鳥肌が立つ」という経験をしました。
なにこいつ、めちゃくちゃ歌うめえ! ――クソ失礼なのはほっといてください。
衝撃的で、それしか思えませんでした。なんというか、本当にびっくりしたんです。
家でCDを擦り切れるくらい聞きました。
言葉もわからないのに、ここまで引き込まれるなんて。
クイーンⅡを聞いた時も驚きましたが、ここまでの衝撃は後にも先にもこの時だけです。
ここまで読んでいただいたあなた、一度聞いてみてください。
できればヘッドフォンなんかして、他の音になるべく邪魔されないように。マウスを持つ手を止めて、「歌」を聞いてみてください。
ネットをみれば、どんな人かはわかります。しかし、国民的歌手だの売り上げがだのと書いてあるのを読んで、いくら知った気になったとしても、音楽は聞かないことには知ったことにはなりません。
音楽は流れてくる音符だけではありません、聞いたあなたの感情も合わせたものが、音楽なのです。
書きながらウィキを見たら、なんと明日、10月6日がアマリア・ロドリゲスさんの命日なんですね。
知らずに書いていたのに、運命的なものを感じます。
うそです、そういうのは信じるタイプではありません。
ということで、久しぶりに棚から彼女のCDを引っ張り出したくなったので、その前にこの文章を書いた次第です。
では皆さま、良き音楽ライフを。