第5話 蠢く思惑 ~A game between a cat and an assasin~
どうして二週間も投稿が空いたかだって?
今回の話を読めばわかるさ!
誤字脱字、その他間違いもろもろがございましたら、ご連絡ください。
10月24日 火曜日
その部屋には、男が一人、ソファに座っていた。
いや、外見は18、19歳くらいなので、『男』と呼ぶには少し幼く、『少年』と呼ぶには大きすぎるだろう。『青年』という表現が一番相応しいかもしれない。
「……………………………………………………………。」
目と鼻がくっきりとしていて、その黄金色の髪と優しくかつどこか儚く細められた瞳は、数多の女性を無自覚に誑かす素養を備えている証拠だ。
「……ん、むっ」
しかし、ソファの横のテーブルに置いてあるものは……
拳銃、ナイフ、手榴弾etc……
その穏やかな外見からはかけ離れている物騒なものがそろっていた。
「あ、む……ん、れろぉ……ちゅ」
そして、彼の足元…いや、股の間には……
「んっ、はむ……♡ ん、ちゅっ、れろ……」
少女が一人、彼の股の前から突き出された細長い物を一心不乱にしゃぶっていた。
男の物を両手でやんわりと包み込み、少女は上下に頭を動かす。また時には、小さな口の奥までぎゅう、と咥え込んだり、物の先端をその子猫のように小さい口でちろちろと舐め上げ、ちゅーっと口をすぼめて吸い付く。
部屋はん、ん、と一生懸命男の物を咥える少女のくぐもった声と、じゅぷじゅぷといういやらしい水音だけが響いていた。
やがて、あまりの快感に耐えきれなくなったのか
「あはは、くすぐったいよ。そんなにおいしいのかい、リュー」
と、男が少女に問いかける。
するとリューと呼ばれた少女は、一心不乱になめていた口を止め、男を見上げる。口を離したことで、男のそれと少女の口の間にはに淫靡な透明の糸が紡がれている。
年は…14、5くらいだろうか。プラチナブロンドのさらさらとした長い髪の毛に幼さと色気を両立させ、あと2,3年たてばあらゆる男を魅了させるであろうその美貌。穢れなき雪原のように真っ白な肌はすっかりと火照り、ほんのりとしたピンクの瞳はハートマークが浮かんでいるかのようにトロンとしていて、プルプルとした唇と小さな口は、だらしなく開かれており、その奥に見えるトロトロな口内がよく見える。
服装は、ダボダボのベージュのセーターを一枚来ているだけであり、四つん這いになっている彼女は体に艶めかしいしなを作らせ、無駄な体毛が一切生えていないすらりとした足を惜しげもなく晒しており、その奥にある可愛らしいレースが施された純白の布が見えそうで見えないギリギリのラインを攻めている。
「うん……ご主人のこれ、すっごくおいしいよぉ……。 リュー、もう病みつきでメロメロ♡ もうこれなしじゃ生きていけないよぉ……」
まるで鈴がなるような透き通った声色の年端もいかない少女が間違っても出すべきではない甘く悩ましい返事。
「ねぇ……お願い♡ ご主人の、もっといっぱいリューにちょうだぁい♡ もっともぉっとぉ………♡」
その様は人間ではかった。それは、まさしく「発情した猫」といった方が正しいくらいに立派な一匹の雌だった。
「あはは、しょうがないなあ。よしよし、思う存分舐めていいよ」
だが、男がこの浅ましくおねだりをするはしたないメス猫に向ける表情は、すべてを許し、受け止める、菩薩のような微笑みだった。
そして、男はその少女よりも二回り大きな手で、少女の綺麗な髪をくしゃくしゃ、と強く、そして優しくまるでペットを手なずけるかのように撫でた。
「えへへぇ~、やったぁ。それじゃあもう一度、いただきまぁ~す♡」
そうして、少女は再び男の股間の前で上下に顔を動かし始めた。
どれくらいの時間がたっただろうか。
少女は、満足げに、でもどこか名残惜しそうにちゅ~っ、と男の先端を吸い上げ、ちゅぽ、と口から離した。
「ぷはあ…。はあぁ、おいしかったぁ、ご主人のぉ♡ あ、先っちょから垂れてる。もったいなぁい♡」
少女はそういって男の先から垂れた体液を舌でねっとりとなめとった。
「ふう、ごちそうさまでした。いっぱいでたね。ご主人の血。だいじょうぶ?くらくらしない?」
リューは自分が先ほどまで舐っていた主の手を愛おしげに撫でる。
「はい、お粗末様でした。大丈夫だよ。リューのお口はとっても小さいからね。子猫が舐めてるくらいにしかならないよ」
「えへへ~、当然だよぉ!だってリューはご主人専用のじゅーじゅんなにゃんこだもん!」
リューが男に飛びかかる。そして男はそれを受け止める。結果、男のうえにリューがのしかかる体勢になった。そして、少女はその細い腕を男の背中に回す。少女の短い腕では、男の広い背中を囲うことはできない。男も、少女の背中に腕を回す。男の大きく長い腕は、すっぽりと少女を包み込んだ。男の逞しい胸板に顔をうずめるリュー。スリスリとまるで、自分のにおいをマーキングするペットのように身を擦り付け、男に体を委ねる。
「ねえご主人、ちゅーしよ」
唐突にリューがそう言いだした。
「うん」
男は一切ためらわずにうなずき、少女は男の胸にうずめていた顔を出す。そのまま男の顔に吸い込まれるように近づき、
ちゅ~~~~~っ
そのぷるぷるとした唇を男のそれと重ねた。
深い、深い口づけ。互いの唾液と唾液を交換するような、互いの存在を確かめ合うような、互いを心から愛し合う二人にのみ許された舌を絡める情熱的な交わり。
「ふわぁ、ん…。んん/// むっ、んっ」
くちゅくちゅ、といういやらしい音が再び部屋を支配する。
互いを包んでいた腕はいつの間にか解かれ、その手を両方ともつなぎあっていた。少女の細くか弱い指と男の太く逞しい指。それらは、彼らの舌と同様、互いをいたわるように、互いを離さないように、一本一本しっかりと絡まっていた。
くちゅくちゅ
「ぷはっ、リューのキスはいつも激しいなあ」
「ぷはぁ、えへへ、らってぇ~ご主人とのきしゅ、だぁ~いしゅきなんだも~ん」
口づけの後で呂律の回っていない声で男の声に応える少女。
「お口だけじゃなくてねぇ~」
少女は、絡めていた手を放し、今度は男の首の後ろに手を回す。
「ご主人の目も、鼻も、髪も、頬っぺたも、」
男は、そばにあったナイフを手に取る。
「首も、お胸も、腕も、おてても、おなかも、足も」
少女は男の耳元に口を近づけ、
「ぜーんぶ、ぜぇーんぶ、だいしゅきだよ」
ちゅ、と優しく少女の唇が男の耳に触れる。
その瞬間、男は、手に持っていたナイフを手首から先しか動かさずに壁に放った。
ナイフは、矢のように速く飛んでいきガッ、と壁に突き刺さった。
「一緒に頑張って依頼、成功させようね」
「わかったにゃん♡」
そうして二人は、ふたたび濃厚で刺激的な口づけを始めた。
その周りの壁には、おびただしいほどの血がべっとりと付着、いや染まっていた。
さらにその壁にはビリビリに猫の爪のようなものでひっかかれた写真が数多に張り付いていた。
それには、サインペンのようなものでその写真に写ってる人物の名前らしき文字が書いてあった。
『漆原 千穂』
『本居 拓真』
『新城 勇太』
『大守 佳穂』
『山城 千晶』
『榊 梢枝』
『鬼龍院 康平』
『加瀬澤 凌平』
そして、男が投げたナイフは……
そのナイフは……
栗色の髪をした、可愛らしい女の子の写真の眉間を正確に貫いていた。
その少女にも、こう名前が書いてあった。
『立花 優』
と。
はい、初めての本編及び新キャラ登場です。お父さん?あれはモブだって言っただろ!
これ大丈夫かなあ…。規制はいらないかなあ…。
入ったら切れる自信ある。
一週間半も悩んだんだぞ!
そういう描写書いたの初めてだったから!