俺が全面的に悪かった件について
初めましての人は初めまして、二回目の人はお久しぶりのユキサキです。
1作目は少し休憩して、2作目を書いてみました。
1作目の続きが見たいか、2作目が見たいか、感想を送ってくれるとありがたいです。
では、趣味で書いた小説をどうぞお楽しみ下さい。
先に言っておこう。今回は俺が悪い。
高校にも行かず、ろくに家を出ないくせにハメを外しすぎた俺が悪かった。
新しいゲームが出たからって調子にのって自分で、しかも近くのゲーム屋まで歩いて買いに行くと考えてしまった俺が悪かった。
自分の誇るべきことはやりこみまくったネトゲのステータスしかない俺が悪かった。
案の定というか、テンプレというか、あっさり車に轢かれた俺が悪かった。
『猫耳少女たちと恋をしよう!』がキャッチコピーの恋愛ゲームを買ってパッケージを見ながら歩いていた俺が悪かった。
ぶっくぶくに太った間抜け面の俺が悪かった。
だからさぁ・・・
「ねぇ神様ぁ!?お願いします、お願いします、お願いします!そこだけはぁ!そこだけは頼みますからぁ!」
「頼むと言われましても・・・。もう決定事項ですし・・・」
「嫌です、嫌です、嫌です!そこだけはぁ!」
「もう・・・。しつこいです。もう一回言いますからよぉく聞いておいてくださいね」
「いやいや!聞こえていましたからここまで頼んでるんですよ!?」
「『近衛雪風。汝、不運故に落とした命を別の世界で再び花開かせることをここに許可する。 神様による若くして命を落とした人に対して何かするんですよ委員会』」
「いやそこまでなら理解しましたけど!」
「けど?」
「転生する場所が!」
「転生する場所?もう一回聞きたいですか?」
「いや忘れるわけないじゃないですか!?」
「しょうがないですねぇ・・・」
「ちょっ!?人の話を聞いてくださいよ!」
「『汝、転生する場所は・・・」
「いやだぁ!聞きたくない聞きたくない聞きたくなぁぁぁい!」
「『・・・汝と世界の価値観が真逆の世界』」
いくら悪かったとはいえ、この仕打ちは無いよね?
出来れば1作目「異世界で第二の人生始めます」も見てくれると嬉しいです・・・。