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再開

扉を開けると、魔王がいた。


……と、言いたいのだが誰もいなかった。


「…誰も居ませんね」

「そうだな」

もしかして、鍵間違えた!?

と、思いバッと手元の鍵を見るが

そこにはしっかり『魔王様のお・へ・や♡』と書いてある。


「……罠なのでは?」

ひょいっと私の手元を見たリリィは数秒固まり、そう言った。


「そうかなぁ?もし罠だったら私、騙されたって事だよね?」

む…ムカつく!!

魔王の分際でなにしてくれるのよ!?


「いや、コレ…騙される方も悪くないかな?」

ルカは私を少しバカにしたように見る。

ひ、ヒドイ!!

…まぁ、バカなんですが。


***************************************


しばらく魔王の部屋(偽)をあさっ

…もとい、散策して見たが何も手がかりとなるものは無かった。


「何もありませんし…戻りますか?」

「あぁ、どうやら本当に罠だっ「待てぇぇい!!ココは偽物ではない!本物だ!」

突然、背後から男性の声が聞こえた。

この声は…もしかして。

ゆっくりと後ろを振り返る。


「そうだ、魔王様だ!!」

その言葉に、私以外の3人は反応した。

『………うっそだー☆』×3

「こ、声をそろえて言うな!!本当だ!」

「…じゃあ、何で俺たちが出て行こうとするまで登場しなかったんだよ?」

「そうですわ。それに魔王がこんな何処にでもいるような中年男性のはずがないですわ」

「うん。魔王がこんなダサい服着てるはずないもんね…」

…みんな凄いな。よく初対面の人にそこまで言えるよね。

…まぁ、私の場合初対面では無いけど。

ちなみに今の奴の格好は

何か民族衣装っぽいダサい服(上下お揃い)に

黒のマント。

……ハッキリ言ってダサいです。


「うううううう…。と、ともかく私は本物だ!嘘というなら、そこの王女に聞いてみればいい!」

魔王が私を指差す。それにつられてみんなもこっちを見てきた。


「……私に振らないでよ。このグズ」

私がそう言った瞬間、空気が凍った。

私に言葉に奴はニヤリと笑う。

「おぉ、怖い怖い。…王女様よ、ご機嫌はいかがかな?」

「…最悪よ」

「そうか…久しぶりだなぁ、こうやって会って話したのは。これで…二度目かな?」

「…いいえ、三度目よ。もう忘れたのかしら?」

バカね、と私は鼻で笑った。


「…セレナが黒いぞ」(小声)

「ですわね…。自称魔王さん(笑)にケンカ売ってますわ…」(小声)

「めっちゃ毒舌だね…」(小声)

…全部丸聞こえですよ。

まぁいいですが。


「それで?ダーリ…いえ、勇者はどこにいるわけ?」

「まぁ、そんな急かすな。久しぶりに昔話に花を咲かせようじゃないか?どうせ、後ろの奴らはお前の前世を知らんのだろう?」

三人はコソコソ話し合うのをやめて奴の方を見る。


「...........本当、ゲス野郎ね」

「勝手に吠えてろ。

…さて、あれはお前が誰も居ない教室に忘れ物を取りに来た時か?

お前は確か…そうそう、女子高生とか言うものだったな?

その時、丁度私はお前の前世の世界を滅ぼそうとする計画の途中でな。誰も居ない所を狙ったのだが…...お前が運悪く来てしまったんだ。

計画を口外されたは困ると思った

私は貴様を………」

奴はニヤニヤと笑いながら言った

「殺したんだったな」

「……!?」

後ろで息を呑む声が聞こえた。


「えぇ、覚えてるわ。一回も忘れた事はない…」

「そうかそうか…。ここに来たのは、勇者を助ける為とその前世の自分の敵討ちだろう?」

「それもあるわ。……というより、初めはそれだけだった。だけど、今は違う。世界の人達を助けるためでもあるわ。故に…」

ニヤニヤ笑っている奴に私も笑顔で答えてやる。

「あんたを倒す‼」

次話はやっと戦闘シーンです。

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